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2015/5/20

企業情報

ドイツテレコム―スロバキア子会社を完全買収―

この記事の要約

電気通信大手のドイツテレコム(ボン)は19日、子会社スロバキア・テレコムの株式49%をスロバキア政府から取得し完全買収すると発表した。100%子会社化することで、同子会社の企業統治構造を簡素化するとともに、配当の外部流出 […]

電気通信大手のドイツテレコム(ボン)は19日、子会社スロバキア・テレコムの株式49%をスロバキア政府から取得し完全買収すると発表した。100%子会社化することで、同子会社の企業統治構造を簡素化するとともに、配当の外部流出をなくしドイツテレコムの株主利益を強化する考えだ。取引金額は9億ユーロ。取引は当局の承認を得る必要がなく、買収手続きは数週間以内に終了する見通し。

ドイツテレコムは2000年7月にスロバキア・テレコムの株式51%を買収した。政府は先月、残る49%の上場計画を打ち出したが、今月7日、ある戦略投資家からより条件の良い買収提案を受けたとして、中止を発表していた。

ドイツテレコムが13日発表した2015年1-3月期(第1四半期)の売上高は前年同期比13.1%増の168億4,200万ユーロと大きく拡大した。米国事業が好調で全体が押し上げられた格好。

営業利益(EBITDA)は26.2%減の41億6,000万ユーロに落ち込んだ。比較対象の14年1-3月期は不動産や中古車の売買仲介を手がける子会社スカウト24の資本70%を約15億ユーロで売却し利益が押し上げられており、その反動が出た格好だ。事業売却などの影響を除いた実質ベースのEBITDAは11.0%増の45億7,400万ユーロに拡大した。最終利益は56.7%減の7億8,700万ユーロだった。