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2015/5/27

総合 - ドイツ経済ニュース

生産者物価の下げ幅3カ月連続で縮小、4月1.5%に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が21日発表した2015年4月の生産者物価指数は前年同月比1.5%減となり、21カ月連続で1年前の水準を下回った。これまでに引き続きエネルギー価格の下落が響いた格好。ただ、エネルギーの下落率は縮小傾向にあ […]

ドイツ連邦統計局が21日発表した2015年4月の生産者物価指数は前年同月比1.5%減となり、21カ月連続で1年前の水準を下回った。これまでに引き続きエネルギー価格の下落が響いた格好。ただ、エネルギーの下落率は縮小傾向にあり、生産者物価の下げ幅も3カ月連続で狭まった。エネルギーを除くと、生産者物価の下落率は0.2%にとどまった。

エネルギーは4.4%低下した。石油製品が12.1%下落。灯油(20.4%減)、軽油(11.3%減)は2ケタ減となり、ガソリンも7.5%下がった。電力は4.3%減、天然ガスは3.9%減だった。

非耐久消費財も1.4%落ち込んだ。食料品が2.6%減となったことが大きく、砂糖と牛乳の下げ幅はそれぞれ32.6%、13.6%に上った。コーヒーは14.6%増で、菓子も4.8%上がった。

中間財は0.7%下落した。基礎化学品が6.1%、飼料が8.1%の幅でそれぞれ低下した。金属は非鉄金属が13.7%増となった効果で2.1%上昇した。圧延鋼は4.5%低下した。

投資財は0.8%増、耐久消費財は1.3%増だった。

4月の生産者物価指数は前月比では0.1%増となり、3カ月連続で拡大した。エネルギーは0.1%減で、エネルギーを除いたベースでは上げ幅が0.2%に上った。エネルギーの内訳は石油製品が2.4%増、電力が0.7%減、天然ガスが0.8%減。