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2015/7/22

企業情報

ヴュルト―ドライブ・バイ・ワイヤー製造会社を買収―

この記事の要約

独複合企業ヴュルト(キュンツェルザウ)は16日、ドライブ・バイ・ワイヤーを製造するパラヴァン(PARAVAN)の資本51%を取得し買収したと発表した。ドライブ・バイ・ワイヤーは完全自動運転につながる技術であり、将来性が高 […]

独複合企業ヴュルト(キュンツェルザウ)は16日、ドライブ・バイ・ワイヤーを製造するパラヴァン(PARAVAN)の資本51%を取得し買収したと発表した。ドライブ・バイ・ワイヤーは完全自動運転につながる技術であり、将来性が高いと判断した。取引金額は明らかにしていない。

ドライブ・バイ・ワイヤーはステアリング、アクセルペダル、ブレーキペダル、シフトレバーなどを電気信号で制御する技術・部品。ケーブルや油圧装置を使って機械的に制御する従来の技術に比べ省エネ性能が高いほか、踏力などの小さい障害者でも健常者のように操作できるメリットがある。

パラヴァンは10年以上前から障害者向けのドライブ・バイ・ワイヤー「スペース・ドライブ」を製造・販売してきた。従業員数は140人で、昨年は1,800万ユーロを売り上げた。

ドライブ・バイ・ワイヤーは制御をデジタル信号で行うことから、ヴュルトは自動走行の前段階に当たる技術と評価し、今回の買収に踏み切った。今後はスペース・ドライブをパラヴァンと共同で世界的に販売していく。