経営不振の独デパート大手カールシュタット（エッセン）が食品販売子会社カールシュタット・ファインコストを再編する。従業員に宛てた経営陣の文書をもとに各種メディアが報じたもので、従業員を削減するほか、事業モデルを抜本的に変更するもようだ。
カールシュタット・ファインコストはカールシュタットとスーパー大手レーベが2005年に設立した合弁会社で、「パーフェット（Perfetto）」ブランドで事業を展開している。出資比率はカールシュタットが74.9％、レーベが25.1％。カールシュタット店舗の地下で食料品を販売している。赤字経営が続いていることから、経営陣は事業の見直しを検討してきた。
従業員宛ての文書では大幅な人員削減を計画していることを明らかにした。また、高級食材を重視するこれまでの事業モデルは失敗だったとも結論づけており、今後は顧客を獲得するためにスーパーマーケット化する可能性がある。
パーフェットの店舗数は43カ所。従業員2,000人のうちどの程度が人員削減の対象となるかは明らかにされていない。残留する従業員については賃上げの見合わせや有給休暇・クリスマス手当の凍結を計画している。
