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2015/9/30

経済産業情報

スイスが貴金属取引の談合で調査、ドイツ銀など対象に

この記事の要約

スイスの独禁当局である競争委員会は28日、貴金属取引の談合の疑いで、欧州と日米の大手銀行など7社に対する調査を開始したと発表した。ドイツ企業ではドイツ銀行が対象となっている。 調査対象はドイツ銀行と大手銀行のUBS、ジュ […]

スイスの独禁当局である競争委員会は28日、貴金属取引の談合の疑いで、欧州と日米の大手銀行など7社に対する調査を開始したと発表した。ドイツ企業ではドイツ銀行が対象となっている。

調査対象はドイツ銀行と大手銀行のUBS、ジュリアス・ベア(スイス)、英HSBC、バークレイズ、米モルガン・スタンレー、三井物産。スイス競争委によると、7社には金、銀、プラチナ、パラジウムの取引で、スプレッド(売値と買値の差)を取り決めることで、価格を不当に操作していた疑いが持たれている。

貴金属取引の談合をめぐっては、EUの欧州委員会と米司法省も今年に入って調査に乗り出している。欧州委は8月、EU28カ国とアイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタインの3カ国からなる欧州経済地域(EEA)での貴金属のスポット取引(現物取引)で談合の疑いがあるとして、調査を行っていることを明らかにしていた。

スイス競争委は欧州委などと連携して、7社への調査を進めるもよう。報道官は調査が2017年までかかる可能性があるとしている。

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