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2015/11/4

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ドイツ取引所―上海証取などと合弁立ち上げ―

この記事の要約

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は10月29日、上海証券取引所(SEE)、中国金融先物取引所(CFFE)と共同で合弁会社「中欧国際取引所(CEINEX)」を設立した。メルケル首相の訪中に合わせて発表したもの […]

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は10月29日、上海証券取引所(SEE)、中国金融先物取引所(CFFE)と共同で合弁会社「中欧国際取引所(CEINEX)」を設立した。メルケル首相の訪中に合わせて発表したもので、ドイツ取引所は同日、中国人民銀行(中銀)傘下の中国外国為替取引システム(CFETS)とも提携契約を結んだ。ドイツ取引所は中国事業を強化。中国サイドは人民元の国際化を推し進める。

ドイツ取引所、SEE、CFFEは5月、CEINEXを設立することで合意した。中国の株式や債券、上場投資信託(EFT)を中国以外の投資家が人民元で売買できるようにする狙いで、フランクフルトに同合弁を設立した。出資比率はドイツ取引所とSEEがそれぞれ40%、CFFEが20%。11月18日からドイツ取引所の電子取引システム「クセトラ」を使って業務を開始する。当初はETFと一部の人民元建て債券を対象とし、将来的に株式や先物取引にも拡大していく。これに絡んでCEINEXは30日、中国銀行(BoC)、中国建設銀行(CCB)と提携した。

ドイツ取引所とCFETSは◇人民元建ての金利・通貨商品開発◇中国銀行間市場の参加者がドイツ取引所の商品にアクセスしやすい体制を整える◇ドイツ取引所の利用者が中国銀行間市場に参入しやすい体制を整える――などで提携合意した。

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