フォルクスワーゲン―モービルアイと提携、自動運転技術強化へ―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は6日、米ラスベガスで開幕した世界最大の家電・IT見本市コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CSE)で、衝突防止システムの有力企業である蘭モービルアイと戦略提携の基本合意を締結したと発表した。自動運転とドライバーアシスト分野の競争力を高める狙いで、VWは将来、モービルアイが開発した光学センサーシステムを車両のフロントカメラに搭載する考えだ。

モービルアイは自動画像処理の分野で高い技術を持っている。VWはモービルアイのリアルタイム画像処理技術を高精度デジタル地図と組み合わせることで、自動運転の実現に大きく近づきたい考え。販売規模が大きいVWの車両に画像処理システムが搭載されれば、道路情報の精度が向上し、自動運転の実現に道が開ける。

VWは今回のCSEで、電気自動車(EV)仕様のマイクロバスのコンセプトカー「BUDD-e」を世界初公開した。BUDD-eはEV用の新プラットホーム「MEB」を採用した初めてのモデル。フル充電時の航続距離は最大533キロメートルと長く長距離での利用に適している。80%の重電に要する時間は約30分。

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