アリアンツ―テレマティクス保険を独市場に投入―

保険大手のアリアンツ(ミュンヘン)は7日、アクセルの踏み方やブレーキのかけ方といった運転特性を保険料に反映させる自動車保険(テレマティクス保険)を同日付で独市場に投入すると発表した。HUKコーブルクやゼネラリなど他の大手も年内投入を予定しており、ドイツのテレマティクス保険市場は拡大期に入る見通しだ。

アリアンツは安全な運転をする被保険者の保険料を最大30%引き下げる。契約1年目はボーナスとして10%引き下げるため、初年度の引き下げ幅は最大40%に達する。

対象とするのは28歳までのドライバー。若年層は所得が低く保険料に敏感であるため、テレマティクス保険が運転マナーにもたらす効果は大きい。被保険者はスマホアプリを通して自分の運転が荒いかどうかを知ることができるため、同社は「教育効果」も期待している。

若年層は交通事故を起こす確率が高く、保険会社にとって大きなコスト要因となっている。安全運転に努める同年齢層のドライバーが増えれば事故が減るため、保険金支払い総額の減少につながる。

アリアンツはフランスやイタリアなど国外市場の一部ではテレマティクス保険をすでに導入している。

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