ブロック玩具大手のレゴがドイツの小売店向け割引ルールを変更することが、独連邦カルテル庁の18日の発表で分かった。同庁の圧力に対応した措置で、オンライン販売事業者に不利なこれまでのルールを改める。カルテル庁のムント長官は「メーカーは自社製品の販売の質に要求を行うことが認められるし、販売事業者の成果に応じて割引に差をつけることも許される。だが、その際にオンライン販売が構造的に不利になることはあってはならない」と明言した。
レゴは様々な基準で小売店を評価したうえで、割引ポイントを算出するルールを採用している。その基準は例えば、売り場の商品棚が大きいほどポイントが高くなるというもので、実店舗に有利なものだった。
連邦カルテル庁はこれに不満を持つ販売事業者の通報を受けて調査を開始したものの、レゴがオンライン販売店の業態に見合った割引ルールを補完的に導入することを確約したため、調査を打ち切った。