アウディ―高度な自動運転車を競合に先駆けて投入―

高級車大手の独アウディ(インゴルシュタット)は11日、旗艦モデル「A8」の次世代車を西バルセロナの自社イベントで初公開した。「レベル3」に相当する高度な自動運転車で、今秋の発売を予定している。ダイムラー、BMWなど競合メーカーに先駆けて量産車メーカーとして世界で初めてレベル3の車両を市場投入することになる。

自動運転には計5つの段階があり、レベル3はちょうど真ん中に当たる。一段階下のレベル2までは運転の主体はあくまで人間で、システムはドライバーを補助するにとどまるのに対し、レベル3では加速・操舵・制動を基本的にシステムに委ねることができる。このためドライバーはメール作成など運転以外の作業を行うことが可能となる。

A8次世代車では「AI(人工知能)ボタン」を押すと自動運転モードに切り替わる。レベル3の自動運転を実現できるのは、中央分離帯のある高速道路が混雑し時速60キロ以下で走行する場合に限られる。このため、これ以外の状況下ではドライバーが運転操作を行うことになる。

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