ポルシェ―ディーゼル車の廃止を視野に―

フォルクスワーゲン(VW)の高級車子会社ポルシェがディー(シュツットガルト)ゼル車の廃止を選択肢の1つとして検討している。オリファー・ブルーメ社長がロイター通信に明らかにしたもので、2010年代末までに決定を下す見通しだ。ディーゼル車の廃止を視野に入れていることを明らかにしたドイツメーカーは同社が初めて。

ポルシェはSUV「カイエン」「マカン」、4ドアセダン「パナメーラ」でディーゼル車を製造・販売している。同社の販売台数に占める割合は15%にとどまるものの、走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量を2020年以降、平均95グラム以下に抑制することを義務づける欧州連合(EU)のルールを遵守するためにはディーゼル車が欠かせないとみている。

ただ、ポルシェは2019年から電気自動車(EV)を市場投入する計画であることから、EVの販売見通しが良好であれば、ディーゼル車の廃止へと踏み切れる。

ディーゼル車廃止を検討する背景には、走行制限論議を背景に需要が急速に落ち込んでいることがある。

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