保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)は25日、中国に100%傘下の持ち株会社を設立する計画が中国銀行保険監督管理委員会(CBIRC)から承認されたと発表した。外資が完全傘下の保険持ち株会社を同国に設立するのは初めて。持ち株会社を持つことで、アリアンツは現地事業を戦略的かつ柔軟に展開してく考えだ。新会社アリアンツ(中国)保険ホールディングを来年、上海に設立する。
アリアンツは現在、中国で保険、リスク管理、資産運用サービスを提供している。従業員数は2,000人。今後は包括的なサービスを提供していく考えで、今後10年で同国の保険料収入が年14%のスピードで拡大すると予想している。
中国政府は外資系金融サービス会社の投資を拡大するために市場開放を進める方針を先ごろ、打ち出した。アリアンツの持ち株会社計画をCBIRCが今回、承認したのは、この方針に基づいている。