ドイツ機械工業連盟(VDMA)は22日、同国の鉱山機械業界の売上高が今年は前年比12%増の約31億ユーロとなり、5年ぶりに拡大へと転じる見通しを明らかにした。輸出が好調で、13%増の約30億ユーロへと拡大する。国内売上高は22%減の9,000万ユーロへと後退する。VDMAは売上高が来年も増加すると予想している。
最大の仕向け先国である米国向けが好調で、輸出に占める米国の割合は昨年の15%から今年は17%へと拡大する。トランプ政権のエネルギー規制緩和政策を受けて国産石炭の利用が伸びていることが背景にある。同国向け輸出は来年も増える見通しだ。
輸出に占める中国の割合も昨年の7%から10%へと拡大する。中国メーカーが製造できない高性能の製品を独メーカーが手がけていることが大きい。同国向けの輸出も来年、増加するとVDMAはみている。
VDMAは世界の資源需要が2060年までに倍増するとした経済協力開発機構(OECD)の予測を踏まえ、鉱山機械の需要は長期拡大が続くとの見方を示した。