電機業界の輸出、第1四半期は5.8%増加

独電気電子工業会(ZVEI)が22日発表した独電機業界の第1四半期(1~3月)の輸出高は前年同期比5.8%増の541億ユーロとなり、伸び率は前期(10~12月)の同5.1%を上回った。世界経済の減速や通商摩擦を受けて新規受注は振るわないものの、受注残が多いことから輸出が伸びた。

輸出を仕向け先別でみると、先進国向けは6.1%増の353億ユーロと平均を上回る伸びを記録。新興国向けは5.2%増の188億ユーロだった。

地域別ではアメリカ大陸向けの伸び率が最も大きく、11.0%増の63億ユーロへと拡大した。欧州は同5.6%増の349億ユーロで、ユーロ圏は7.8%増の179億ユーロだった。アジアは4.0%増の115億ユーロと増加幅が小さかった。

最大の輸出先国はこれまで同様、中国で、51億ユーロ(0.9%増)に上った。これに米国が47億ユーロ(12.7%増)で続き、3位はフランス(6.3%増の33億ユーロ)、4位はオランダ(3.1%増の27億ユーロ)と英国(3.4%増の27億ユーロ)だった。上位10カ国向けはすべて増加した。

第1四半期の輸入高は490億ユーロで、前年同期を7.1%上回った。

3月の輸出高は前年同月比6.7%増の184億ユーロ、輸入高は同8.4%増の159億ユーロだった。

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