ドイツ連邦統計局が13日発表した6月の卸売物価指数は前年同月比3.3%減となり、下げ幅は前月の同4.3%から縮小した。新型コロナ危機に伴う石油製品の下落率が前月の32.2%から23.4%に縮小したことが大きい。
石油以外で下げ幅が大きかったのは古材・残材で、13.3%に上った。鉄・鉄鋼スクラップでは16.3%に達している。このほか、家畜・ペット(-6.9%)、穀物・葉タバコ・種子・飼料(-4.0%)、電算機器・周辺機器・ソフトウエア(-3.5%)で低下幅が大きかった。たばこ製品は4.3%上昇した。
卸売物価指数は前月比では0.6%増加し、5カ月ぶりに上昇へと転じた。2月から合わせて約30%低下していた石油製品は8.9%上昇した。