ドイツ連邦統計局が11日発表した8月の卸売物価指数は前年同月比2.2%減となり、7カ月連続で下落した。新型コロナ危機に伴い石油製品が16.9%低下したことが最大の押し下げ要因。下落幅自体は5月の4.3%をピークに3カ月連続で縮小した。
石油以外で下げ幅が大きかったのは古材・残材で、分別済みの混合古紙で52.0%、鉄・鉄鋼スクラップで17.4%に達した。このほか、ペット・家畜(-11.8%)、電算機器・周辺機器・ソフトウエア(-4.5%)も前年同月を割り込んだ。たばこ製品は5.4%上昇した。
卸売物価指数は前月比でも0.4%減となり、3カ月ぶりに低下した。