4月の製造業新規受注-2.7%に、3カ月連続減少

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が7日発表した4月の製造業新規受注指数(2015年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で105.5(暫定値)となり、前月を2.7%下回った。減少は3カ月連続。ウクライナ戦争が激化し先行き不透明感が一段と強まったことが反映されている。

国外受注が4.0%減と大きく落ち込んだ。ユーロ圏(ドイツを除く)が特殊要因で大幅増となった前月の反動で5.6%減少。ユーロ圏外は3.0%減となり、前月(11.2%減)に引き続き後退した。国内は0.9%減だった。

部門別では投資財の落ち込みが大きく、4.3%縮小した。ユーロ圏が6.6%、ユーロ圏外が5.1%の幅で減少した。

中間財は0.3%減となり、4カ月連続で下落した。ユーロ圏が3.4%減少し、足を強く引っ張った。

消費財は2.6%減少し、3カ月ぶりに落ち込んだ。ユーロ圏が8.1%減と振るわなかった。

業界別でみると、構成比重の大きい自動車が8.6%の大幅減少となった。機械は3.8%増加。電気設備は1.3%増、衣料品は7.7%増だった。

3月の製造業新規受注は今回、当初の前月比4.7%減から4.2%減へと上方修正された。

4月の製造業売上指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月を0.5%上回った。3月については5.9%減から5.1%減へと上方修正されている。

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