天然ガス発電量が7月は14%も増加

ドイツの天然ガス発電量が7月は4,036ギガワット時(GWh)となり、前年同月を13.5%も上回ったことが、連邦ネットワーク庁のデータで分かった。政府は天然ガスの国内安定供給を確保するため、ガス発電を可能な限り抑制する政策を取っている。それにもかかわらず大幅増となったことについて業界団体ツークンフト・ガスは、フランスとスイス向けの電力輸出が急増したためとの見方を示した。

欧州は今夏、猛暑と渇水に襲われている。その影響で原子力発電と水力発電が減少。フランスは原子力、スイスは水力への依存度が高いことから、不足分をドイツなどからの輸入で賄っている。ガス火力発電所は起動時間が短いため電力需要の急増時に調整電源として活用されるという事情がある。

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