上期電機輸出6.3%増加も貿易収支は赤字

独電気電子工業会(ZVEI)が16日発表した2022年上半期の電機製品輸出高は1,158億ユーロとなり、前年同期を6.3%上回った。ただ、同輸入高は15.5%増の1,221億ユーロと、伸び率、金額ともに輸出を上回っており、原料・部品調達コストの上昇分を製品価格に転嫁しきれていない独メーカーの現状がうかがわれる。

輸出先上位10カ国をみると、6位のポーランド(3.0%減の53億ユーロ)を除いてすべて増加した。1位の中国は4.1%増の128億ユーロ、2位米国は20.3%増の110億ユーロ、3位フランスは7.2%増の71億ユーロ、4位オランダは12.1%増の61億ユーロ、5位イタリアは5.2%増の57億ユーロ、7位チェコは3.7%増の52億ユーロ、8位オーストリアは3.3%増の49億ユーロ、9位英国は2.5%増の45億ユーロ、10位スイスは10.3%増の40億ユーロとなっている。

6月の輸出高は前年同月比8.8%増の201億ユーロ、輸入高は21.4%増の210億ユーロだった。

ロシア向けの輸出は制裁の影響で大幅に落ち込んだ。6月は前年同月比62.9%減の1億1,400万ユーロ、上半期は前年同期比46.8%減の9億2,300万ユーロとなっている。

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