上期機械輸出2.3%増に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が15日に発表した上半期の独機械輸出高は910億ユーロとなり、前年同期を2.3%上回った。ロシアのウクライナ侵攻や中国のロックダウン、サプライチェーンのひっ迫などマイナス要因はあったものの、値上げの効果で増加した。数量ベース(実質)では3.7%減少している。

輸出を仕向け先国別でみると、主要20カ国のうち中国を含む8カ国で減少した。中国はゼロコロナ政策が響き、6.5%減の91億2,050万ユーロに落ち込んだ。最大の仕向け先である米国は16.2%増の113億7,300万ユーロ、中国に次ぐ3位のフランスは4.5%減の60億610万ユーロだった。伸び率が最も大きかったのはインドで38.4%に達した。このほかメキシコ(19.0%増)、日本(15.0%増)、英国(12.4%増)、トルコ(12.1%増)、イタリア(11.0%増)が2ケタ増となっている。

機械の輸入高は437億ユーロで、前年同期を9.7%上回った。輸入先1位は中国で27.0%増の58億8,900万ユーロを記録。これにイタリア(2.9%増の36億9,210万ユーロ)、米国(21.9%増の30億4,480万ユーロ)、チェコ(9.9%増の27億1,800万ユーロ)が続いた。日本は19.4%増の20億2,290万ユーロで9位に付けている。

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