1人当たりGDPが2000ユーロ減少、ロシアのウクライナ進攻で

ロシアのウクライナ進攻に伴いドイツの国内総生産(GDP)は昨年2月の戦争勃発から2023年末までに約1,600億ユーロ(4%)縮小する見通しだ――。独商工会議所連合会(DIHK)のペーター・アドリアン会長が地方紙『ライニッシェ・ポスト』に明らかにしたもので、住民1人当たりおよそ2,000万ユーロ減少する計算という。

同氏はまた、戦争に伴う天然ガス・電力価格高騰の影響をドイツは他の国より強く受けているとの認識も示した。経済全体に占める製造業の割合が高いうえ、エネルギー集約産業が大きな比重を占めているためだ。ガス価格は米国の5倍、電力価格はフランスの4倍に上ることから、23年と24年の成長率は22年同様、他の多くの国を下回ると明言。エネルギー価格の高騰はドイツの産業立地競争力を弱めていると危機感を表明した。

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