エボニック―電池材料グラフェンの中国スタートアップに出資―

化学大手の独エボニックは20日、リチウムイオン電池材料のスタートアップ企業である中国のHefei Haizhou New Material(通称スーパーC)に資本参加すると発表した。技術的なノウハウを拡充するとともに、電池材料分野でシナジー効果を引き出す狙い。出資額や出資比率など詳細は明らかにされていない。

スーパーCは広東省東莞で設立された企業。電極の次世代材料として期待されているグラフェンの分野で高い技術力を持つ。グラフェンを用いたリチウムイオン電池を搭載することで電気自動車の航続距離や充電速度、電池寿命を高めることができる。

エボニックによると、スーパーCは「数層グラフェン(FLG)」というタイプの製品で画期的な製法を開発したという。年内にも自動車産業が集積する安徽省合肥に工場を新設する計画だ。

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