サプライチェーンひっ迫の緩和進む、機械や自動車は7割以上でなお「不足」

製造業でサプライチェーンひっ迫の緩和がこれまでに引き続き進んでいるもようだ。Ifo経済研究所が2月の独企業アンケート調査をもとに27日に発表したところによると、原材料・部品が不足しているとの回答は前月の48.4%から45.4%へと低下し、2021年4月以来の低水準となった。調査担当者は「多くの企業は依然として思ったように生産できないでいる」としながらも、「材料不足が再び悪化する兆しは幸運なことに現時点でない」と指摘した。

状況が特に改善しているのはエネルギー集約型産業が多く、「不足」回答は製紙で9.1%、金属製造・加工で9.3%、ガラス製品・セラミック製造/石・土加工で14.0%、化学で17.4%、ゴム・樹脂製品で18.3%にとどまった。一方、自動車(73.6%)、データ処理装置(72.4%)、機械(71.6%)は70%を超えている。電気設備も64.0%と高水準だ。

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