製造業新規受注2カ月連続増加、1月は+1%に

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が7日発表した1月の製造業新規受注指数(2015年=100)は物価・季節・営業日数調整後の実質で前月比1.0%増(暫定値)となり、2カ月連続で拡大した。ユーロ圏外が大きく伸びて全体をけん引した格好。大型受注を除いたベースでは増加幅が2.9%に上った。経済省は企業景況感の改善などを踏まえ、現在の景気の弱含みは緩やかなものにとどまるとの見方を示した。

新規受注を地域別でみると、ユーロ圏外は11.2%増となり、3カ月ぶりに好転した。国内5.3%減、ユーロ圏(ドイツを除く)は2.9%減と振るわなかった。

部門別では、投資財が8.9%増と大幅に伸びた。航空・宇宙分野の大型受注の効果でユーロ圏外が19.9%増えたことが大きい。国内は3.3%増、ユーロ圏は1.7%減だった。

中間財は8.9%減少し、好調だった前月から大幅に悪化した。減少は2カ月ぶり。国内が14.4%減となり足を強く引っ張った格好だ。ユーロ圏は4.2%、ユーロ圏外は1.7%の幅で縮小した。

消費財は5.5%減となり、2カ月連続で低下した。ユーロ圏外が10.8%減、ユーロ圏が4.8%減、国内が0.6%減とすべて落ち込んだ。

主要業界では自動車・自動車部品が6.7%増加したのに対し、機械は3.9%、金属製造は5.7%、化学品は5.9%下落した。航空・宇宙は138.5%増と3ケタ台の伸びを記録。前月に大幅増となった電気設備は反動で22.3%落ち込んだ。

12月の製造業新規受注は当初の前月比3.2%増から同3.4%増へと上方修正された。

1月の製造業売上高(暫定値)は物価・季節・営業日数調整後の実質で前月を0.2%上回った。12月については当初の1.7%減から1.5%減へと引き上げられている。

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