ドイツ連邦統計局が3日発表した1月の輸出高(暫定値)は営業日数・季節調整ベースで1,306億ユーロとなり、前月を2.1%上回った。増加は2カ月ぶり。輸入高(同)は輸入物価の下落を反映し3.4%減の1,139億ユーロへと後退し、5カ月連続で落ち込んだ。
輸出を仕向け先地域別でみると、欧州連合(EU)域外(3.8%増の587億ユーロ)の伸び率が最も大きく全体をけん引。ユーロ圏は0.5%増の508億ユーロ、EUのユーロ非加盟国は1.3%増の211億ユーロだった。最大の輸出先である米国は3.1%増の127億ユーロ、中国は1.4%増の77億ユーロとなっている。
輸入はユーロ圏外からが7.5%減の542億ユーロと大きく落ち込んだ。ユーロ圏は1.0%減の403億ユーロ、EUのユーロ非加盟国は3.9%増の194億ユーロ。最大の輸入先国である中国が6.0%減の127億ユーロと振るわなかったのに対し、2位の米国は8.8%増の83億ユーロと大きく伸びた。
対ロシア貿易は輸入が36.7%減の10億ユーロとなり、5カ月連続で縮小した。輸出は12.3%増の10億ユーロだった。
1月の貿易収支は167億ユーロの黒字で、黒字幅は前月(100億ユーロ)を67.0%上回った。前年同月比でも38.0%増えた。
非調整ベースの1月の輸出高は1,252億ユーロとなり、前年同月を12.2%上回った。輸入高は7.7%増の1,144億ユーロで、貿易収支の黒字幅は前年同月の54億ユーロから108億ユーロへと倍増した。