失業者がやや増加も労働市場は安定

ドイツ連邦雇用庁(BA)が1日発表した2月の失業者数は262万人となり、前月を4,000人上回った。季節要因を加味したベースでも2,000人増えたものの、アンドレア・ナーレス長官は被用者数の増加が続いていることを踏まえ、「緊迫した経済状況にもかかわらず全体的にみて労働市場は安定している」と述べた。

前年同月比では失業者数が名目で19万2,000人増えた。失業登録したウクライナ難民を除いたベースでは微増にとどまっている。

失業率は前月と同じ5.7%(名目)だった。前年同月比では0.4ポイント上昇している。

国際労働機関(ILO)基準の1月の失業率は3.0%で、前月を0.2ポイント上回った。

国の操短手当を12月に受給した被用者は18万3,000人となり、前月を22%上回った。増加は4カ月連続。

2月の求人件数は77万8,000件で、前年同月を4万4,000件下回った。季節要因を加味した前月比では減少幅が小さく、求人指数BA-X(2015年=100)は横ばいの127となった。前年同月に比べると9ポイント低い。

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