LEGイモビリエン―三菱電機のエアコン採用―

独不動産大手LEGイモビリエンが三菱電機と戦略パートナーシップを締結した。所有する賃貸住宅に三菱電機製のエアコンを導入する。ラース・フォンラックム最高経営責任者(CEO)への取材をもとに12日付『ヴェルト』紙が報じた。

化石燃料をエネルギー源とする局所式暖房を三菱電機の局所式エアコンと交換していく。助走段階を経て2027年から年に最大9,000台を設置する計画だ。試験導入した賃貸住宅では問題なく設置できたうえ、快適な空気環境も確認できたという。

フォンラックム氏は局所式エアコンの利点として、◇当局の設置許可を得る必要がない◇セントラルヒーティングと違い建物全体に配線・配管を行う必要がないため設置コストが低い◇冷房機能があるため夏も快適に過ごせる――を挙げた。化石燃料暖房に比べエネルギー効率が高いため、熱効率の低い「Gクラス」の住宅でも「Cクラス」や「Bクラス」の高い熱効率を実現でき、断熱改築が不要になるとも述べた。適切な使い方をすれば借家人の光熱費負担が増えることはないとしている。

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