ドイツ機械工業界の動き

トルンプ―売上成長鈍化―

工作機械大手の独トルンプ(ディッチンゲン)が25日発表した2016年6月通期の売上高(暫定値)は前期比3%増の28億ユーロとなり過去最高を更新したものの、伸び率はこれまでに比べ鈍化した。中国・ブラジル経済の低迷や欧米のロ […]

ルフトハンザ・テヒニク―エンジン整備分野で人員削減―

航空大手ルフトハンザのメンテナンス子会社ルフトハンザ・テヒニク(ハンブルク)は22日、航空機エンジンの整備分野でドイツ国内の従業員2,000人のうち700人を削減することで、サービス労組Verdiなどと合意したと発表した

コネクレーンズ

フィンランドのクレーン大手コネクレーンズは独部品子会社シュタール・クレーンシステムズを放出する考えだ。コネクレーンズは米機械大手テレックスから産業・港湾用クレーン子会社テレックス・マテリアル・ハンドリング・アンド・ポート

3Dプリンター利用でドイツは世界1位

3Dプリンターを利用する企業の割合が最も高い国はドイツであることが、コンサルティング大手アーンスト・アンド・ヤング(EY)が実施した調査で分かった。それによると、3Dプリンターをすでに利用している企業の割合はドイツで37

ズルツァー―樹脂包装材メーカーを買収―

スイス機械大手のズルツァー(ヴィンタートゥール)は4日、コスメティック用品業界向けの樹脂包装材などを手がける独ゲーカ(Geka)を英投資会社3iから買収することで合意したと発表した。射出成型部品部門「ケムテック」を強化す

メトリック

発券機製造の独メトリック(旧ヘフト・ウント・ヴェッセル)は6月28日、自己管理型会社更生手続きの適用をハノーバー区裁判所に申請した。大型プロジェクトの完成遅延などを受けて売上計画に大きな狂いが生じたためと説明している。同

英のEU離脱、第4四半期から影響も=機械業界

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は6月30日、英国が23日の国民投票で欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を決めたことを受けて企業投資は落ち込む見通しだが、それ以外の影響については現時点で判断できないとの見方を示した。独機

美的集団の対クーカTOB、目標達成ほぼ確実に

産業ロボット大手の独クーカに対する中国家電大手・美的集団の株式公開買い付け(TOB)は成功がほぼ確実となった。クーカがTOB支持を正式に表明したうえ、筆頭株主である機械大手の独フォイトと、美的集団に次ぐ第3位株主である実

ティッセンクルップ―産業ソリューション部門で組織再編―

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップ(エッセン)は4日、プラント建設や造船などを手がける産業ソリューション部門の組織再編方針を明らかにした。事業のグローバル化に伴い欧州中心の組織編成が障害になっているほか、石油価格の下落

ヴィロ―ロシアに工場開設―

ポンプ大手の独ヴィロ(ドルトムント)は6月28日、モスクワ近郊のノギンスクで工場の竣工式を行った。同工場の投資額はドイツ企業の対ロシア投資で今年最大。ロシア側の関心は高く、式典にはメドベージェフ首相が出席した。 同社は2

フォイト―クーカ株売却か、美的のTOBで―

独ロボット大手クーカの筆頭株主である機械大手フォイト(ハイデンハイム・アン・デア・ブレンツ)はクーカに対する中国・美的集団の株式公開買い付け(TOB)に応じるもようだ。経済誌『マネージャー・マガチン』が社内情報として23

ワッカーノイソン―中国に工場進出―

建機大手の独ワッカーノイソン(ミュンヘン)は22日、中国に工場進出すると発表した。現地でのプレゼンスを強化する考えで、研究開発施設なども併設。顧客ニーズにきめ細かく対応できる体制を整える。 上海近郊の平湖に工場を開設する

SMSグループ

独鉄鋼プラント大手SMSグループのダーメン社長は23日、イランで10億ユーロ以上のプロジェクトを受注することですでに基本合意を交わしていると明らかにした。欧州の銀行がイラン向け取引で融資を再開すれば、同プロジェクトを実施

Knorr-bremse;クノールブレムゼ、ブダペスト工場拡張

独ブレーキ製造大手クノールブレムゼは21日、鉄道用ブレーキシステムを生産するハンガリーのブダペスト工場を拡張すると発表した。1,700万ユーロを投じて敷地面積を1万1,000平方メートルから4万6,000平方メートルに拡

キオン―同業デマティックを買収―

物流・運搬機械大手の独キオン(ヴィースバーデン)は21日、独同業デマティックを投資会社AEAインベスターズとオンラリオ教員年金計画が管理するファンドから譲り受けることで合意したと発表した。イントラロジスティック(施設内や

クラース―「ロシアメーカー」の地位獲得―

農業機械大手の独クラース(ハルゼヴィンケル)は17日、ロシア政府との間で「特別投資契約」を締結したと発表した。これにより同社は「ロシアメーカー」の地位を獲得。同社製コンバインを購入した農家はロシア企業の製品を購入した場合

独ロボット・自動化設備業界、売上記録更新

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が21日発表した独ロボット・自動化設備業界の2015年の売上高は前年比7%増の122億ユーロとなり過去最高を更新した。最大の部門である総合組立ソリューション(Integrated Assem

ティッセンクルップ

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップがプラント建設分野で人員削減を計画している。市場環境が厳しくなっているうえ、複数の拠点で過剰能力を抱えているため。dpa通信の問い合わせに対し同社が9日、明らかにした。人員整理の規模は

DCNS―独同業TKMSの買収など検討―

仏国有造船会社DCNSが独ティッセンクルップの軍用船子会社ティッセンクルップ・マリン・システムズ(TKMS)の買収ないし合併を検討しているもようだ。DCNSのアンドレアス・レーヴェンシュタイン取締役(戦略担当)は5月31

ロボット・自動車設備業界、売上記録を更新

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は1日、同国のロボット・自動化設備業界の売上高が昨年は122億ユーロに達し、過去最高を記録したと発表した。ロボットや産業用画像処理技術の需要が世界的に旺盛なことから、今年も2%増の125億ユ

独機械受注3カ月連続で増加

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が1日発表した独業界の4月の新規受注高は前年同月を実質3%上回った。増加は3カ月連続。国内受注が大型受注の効果で11%拡大したことが大きい。前月に29%増と急拡大した国外は反動で1%落ち込ん

美的集団のTOB計画に欧州委員が異議表明

中国の家電大手・美的集団が株式公開買い付け(TOB)を通して独ロボット大手クーカの資本30%以上を獲得しようと計画していることに対し、欧州連合(EU)のギュンター・エッティンガー委員(デジタル経済・社会担当)が30日、異

造船業界の新規受注、2年で倍増

独造船・海洋技術連盟(VSM)が5月25日発表した国内造船業界の2015年の新規受注高は49億1,700万ユーロとなり、13年の約2倍に拡大した。世界全体の新規受注高はこの間、40%減の808億ドルと大幅に縮小しており、

アディダス―24年ぶりの国内生産へ、全自動工場で―

スポーツ用品大手の独アディダス(ヘアツォーゲンアウラハ)は25日、スポーツシューズを全自動で生産する量産工場をドイツ南部のアンスバッハに開設し、来年から操業を開始すると発表した。これまでは人件費の低いアジアで委託生産して

アイクストロン―中国企業が買収へ―

半導体製造装置メーカーの独アイクストロンは23日、中国の投資会社・福建芯片投資基金(FGC)が同社に対する株式公開買い付け(TOB)を計画していると発表した。アイクストロンの取締役会と監査役会は同計画を支持しており、TO

シュティール―中国企業に出資―

チェーンソー大手の独シュティール(ヴァイプリンゲン)は20日、中国の電池・電気製品メーカー常州格力博有限公司(グローブ・ツールズ)に資本参加すると発表した。部品調達、開発、生産分野でシナジー効果を引き出すとともに、製品の

コネクレーンズ―独同業を買収へ―

フィンランドのクレーン大手コネクレーンズ(ヒュビンカー)は16日、米機械大手テレックスから産業・港湾用クレーン子会社テレックス・マテリアル・ハンドリング・アンド・ポート・ソリューション(テレックスMHPS)を買収すること

マンツ―電池製造装置がけん引、中国依存鮮明に―

特殊機械製造の独マンツ(ロイトリンゲン)が12日発表した2016年1-3月期(第1四半期)決算の売上高は前年同期比19.5%増の6,450万ユーロと大幅に拡大した。電池製造装置部門が69.1%増の2,790万ユーロと特に

ハイデルベルガー―2期ぶり黒字転換―

印刷機械大手の独ハイデルベルガー・ドルックマシーネンが10日発表した2016年3月期決算の税引き後損益は2,800万ユーロの黒字となり、前期の赤字(7,200万ユーロ)から大幅に改善した。黒字計上は2期ぶり。ゲロルド・リ

ボッシュ―イランに事業拠点開設―

自動車部品・産業機器大手の独ボッシュ(シュツットガルト)は9日、イランの首都テヘランに事業拠点を開設すると発表した。欧米の対イラン制裁解除を受けて同国経済の急速な拡大が見込まれることから、同市場に再参入する。すべての事業

フォイト―産業サービス事業を売却―

機械大手の独フォイト(ハイデンハイム・アン・デア・ブレンツ)は9日、産業サービス事業を独投資会社トリトンに売却することで合意したと発表した。インダストリー4.0の時代に見合った事業体制を整える戦略の一環。他の事業と事業モ

クーカ―2ケタ台の減収に―

産業用ロボット大手のクーカ(アウグスブルク)が4日発表した2016年1-3月期決算の売上高は前年同期比12.6%減の6億2,910万ユーロと大きく落ち込んだ。子会社HLSエンジニアリング・グループの売却のほか、顧客企業が

工作機械業界1-3月受注8%増に、ユーロ圏外がけん引

独工作機械工業会(VDW)がこのほど発表した独業界の1-3月期の新規受注高は前年同期比8%増と大きく伸びた。ユーロ圏外が18%増と好調で全体が押し上げられた格好。特に中国のプロジェクト事業が大きなけん引車となった。VDW

IoT分野の協力で日独が合意

経済産業省と独経済エネルギー省は4月28日、製造業分野のモノのインターネット(IoT)で日独が協力することで合意した。同分野では民間レベルでも日本のロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)とドイツのプラットフォーム・イ

独機械メーカーの7割が知財権被害 業界売上73億ユーロ喪失

独機械・設備メーカーの70%が昨年、知財権の侵害を受けたことが、ドイツ機械工業連盟(VDMA)が行った会員企業アンケート調査で分かった。前年の71%をやや下回ったものの、依然として高い水準にある。知財権侵害で失われた売上

独機械受注3月は18%増加、大型受注の効果で

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が2日発表した独業界の3月の新規受注高は前年同月比で実質18%増と大きく伸びた。増加は2カ月連続。ユーロ圏外からの大型受注の急増で水準が押し上げられた格好で、VDMAは「景気の基調は依然とし

デュル―洗浄・表面加工機械子会社を売却も―

塗装機械大手の独デュル(シュツットガルト)は12日、洗浄・表面加工機械子会社デュル・エコクリーンの合弁会社化や売却を検討すると発表した。市場競争が激しく競争力を維持するためには多額の投資が必要となることから、戦略的なオプ

トルンプ

工作機械大手の独トルンプは19日開幕した自社製品説明会INTECHで、全面的にデジタル化した板金加工のパイロット工場を紹介した。インダストリー4.0(スマートファクトリー)が今後、普及すると活発に議論されている一方で、顧

独デュル、エコクリーングループの提携・売却を検討

独産業設備大手のデュルは12日、工業用の洗浄機や表面処理装置を製造するデュル・エコクリーングループの提携・売却を検討していると発表した。今後の事業発展に向けて、戦略提携先を探しており、場合によっては、デュルが少数株主とし

クーカ―スイスログ買収が奏功、売上42%増に―

産業ロボット大手の独クーカ(アウグスブルク)が3月22日発表した2015年12月期決算の売上高は前期比41.5%増の28億3,890万ユーロと大幅に拡大し、過去最高を更新した。ロボット、オートメーション機器の需要が世界的

独機械業界受注、2月は7%増に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が4日発表した独業界の2月の新規受注高は前年同月比で実質7%増と大きく伸びた。増加は2カ月ぶり。比較対象の15年2月は受注水準が低かったという事情が背景にあり、VDMAの主任エコノミストは「

独工作機械輸出、日本に次ぐ2位に

独工作機械工業会(VDW)は15日、独業界の輸出高が昨年は前年比4%増の94億ユーロとなり、日本に次いで世界2位に付けたと発表した。日本との差は1億8,000万ユーロで小さいとしている。 昨年はメキシコ向けが70%増加し

ボッシュ―クラウドサービス開始、異なるIoT規格の併用も―

自動車部品大手の独ボッシュは9~10日の2日間、「モノのインターネット(IoT)」関連のイベント「ボッシュ・コネクテッドワールド」をベルリンで開催した。今回は同社独自のクラウドサービスや、異なるIoT規格を組み合わせて利

DMG Mori―売上・利益記録更新―

DMG森精機(以下:森精機)の独子会社DMG Mori(旧ギルデマイスター)は10日、2015年12月期の売上高と利益が前年に引き続き過去最高を更新したと発表した。数年前に開始した森精機との関係強化が奏功。売上高は前期比

独建機業界、15年売上7%増に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は11日、独建機業界の売上高が昨年は前年比7%増の90億ユーロとなり2年連続で拡大したと発表した。中国、ラテンアメリカ、アフリカ、ロシア市場の低迷で市場は縮小したものの、独メーカーは欧州、中

独シーメンス、トルコで路面電車工場建設に着手

ドイツの電機大手シーメンスがイスタンブールに近いゲブゼで路面電車(トラム)工場の建設に着手する。投資額は3,000万ユーロ。2017年末に操業を開始する予定で、国内への出荷だけでなく近隣諸国への輸出も視野に入れる。トルコ

ゲンティン―独造船会社買収、クルーズ船建造へ―

マレーシアの複合企業ゲンティンは2日、独造船会社ノルディック・ヤーズをロシアの投資家ヴィタリ・ユスホフ氏から完全買収すると発表した。昨年末に買収した独ロイド造船所にノルディック・ヤーズを加えて新たにロイド造船所グループを

独米のIoT団体が提携、システムの相互運用性や規格分野で

「モノのインターネット(IoT)」の実現に向けた経済団体である米国主導の「インダストリアル・インターネット・コンソーシアム(IIC)」とドイツの「プラットフォーム・インダストリー4.0」は2日、スイスのチューリヒで開催し

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