ドイツ金融・保険業界の動き

ドイツ取引所が新興企業向け新市場を開設へ

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は21日、新興企業を対象とする新しい市場を来年3月に開設すると発表した。デジタル化の進展を背景に斬新な事業アイデアを持つ小規模企業の資金需要が高まっていることに対応する考え。 […]

アリアンツ―生保がけん引、7-9月期2ケタ増益に―

保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)が11日発表した2016年7-9月期(第3四半期)決算の営業利益は28億9,800万ユーロとなり、前年同期を18.2%上回った。生保部門が特に好調で全体をけん引。純利益は36.5%増の

ミュンヘン再保険―利益予測引き上げ―

再保険世界最大手のミュンヘン再保険は9日の決算発表で2016年12月期の純利益見通しを引き上げた。1-9月期の同利益が20億8,900万ユーロに達し12月期の従来予測(23億ユーロ)に近い水準へと達したためで、「23億ユ

「英企業の独移転開始は目前に」=独財務省

独財務省のトーマス・シュテッフェン事務次官は14日、英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けて同国企業のドイツ移転が近い将来に始まるとの見方を明らかにした。同省では移転に関する英企業からの問い合わせが増加。移転の検討が多くの

電子機器向け保険サービスをルフトハンザが開始

航空大手の独ルフトハンザは9日、乗客保有の電子機器を対象とする損保商品の販売を開始した。チケット収入減少の穴を埋める収入源へと育て上げる考え。保険大手エルゴと提携してサービスを提供する。故障・損傷時の修理費用と盗難による

フォルクスワーゲン―金融事業を再編―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は1日、金融サービス事業の再編計画を発表した。資金効率を引き上げることが狙いで、事業編成を来年中に改める。 欧州経済領域(EEA)の融資・預金サービス事業を金融サ

コメルツ銀行―純赤字に転落、組織再編など響く―

独銀2位のコメルツ銀行(フランクフルト)が4日発表した2016年7-9月期(第3四半期)決算の純損益は2億8,800万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(2億3,500万ユーロ)から大きく悪化した。組織再編に伴い評価損6

ドイツ銀行―7-9月期に利益計上―

独銀最大手のドイツ銀行(フランクフルト)が10月27日発表した2016年7-9月期(第3四半期)の税引き前損益は6億1,900万ユーロの黒字となり、61億100万ユーロの赤字となった前年同期から大幅に改善した。比較対象の

ブロックチェーンの推進団体を保険5社が設立

ミュンヘン再保険など欧州の保険大手5社は19日、分散型ネットワーク技術「ブロックチェーン」を保険業界で実用化するための推進団体B3i(ブロックチェーン・インシュアランス・インダストリー・イニシアチブ)を設立したと発表した

バブル予防策を法制化、不動産価格の急上昇背景に

独連邦財務省は24日、不動産バブルの予防に向けた法原案を関連省庁に送付した。バブルの恐れが出てきた場合、融資の抑制を銀行に命じるという内容。関連省庁からの意見を踏まえて法案を作成し、来年夏までに議会で成立させる考えだ。ド

ドイツ銀行―ポストバンクの放出取り止めか―

独銀最大手のドイツ銀行(フランクフルト)がリテール銀行子会社ポストバンクの放出計画を中止するとの観測が出ている。ロイター通信が消息筋の情報として25日報じたもので、ポストバンクをドイツ銀に完全統合することを検討していると

アリアンツ―中古車仲介ポータルに出資―

保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)が中古車販売の仲介ポータルを手がける新興企業インスタモーション・リテールに資本参加する。事業環境が変化するなかで新たな収益源を模索する試みの一環で、広報担当者は日刊紙『ヴェルト』に「デ

ドイツ銀に制裁金950万ドル

米証券取引委員会(SEC)は12日、ドイツ銀行の米証券子会社ドイチェ・バンク・セキュリティーズが制裁金950万ドルの支払いを受け入れたと発表した。公開前のレポートに記された予測変更や推奨などの情報を顧客に伝えたり、「売り

コメルツ銀行―ETF事業などを分離へ―

独銀2位のコメルツ銀行(フランクフルト)が上場投資信託(ETF)事業などを法的に分離する計画だ。バランスシート上のリスクを軽減し経営基盤の強化を図る戦略に基づく措置で、分離する事業は中期的に新規株式公開(IPO)ないし売

車両盗難が約4%増加、狙われやすいのは高額なSUV

独保険協会(GDV)は11日、国内で盗難被害にあった乗用車が昨年は1万8,659台(捕捉されているのは車両損害保険の対象車両のみ)となり、前年比で約4%増加したと発表した。1台当たりの保険金支払いは1万5,611ユーロで

RWEの再可エネ子会社がIPO、16年来の大型上場に

独エネルギー大手RWEの再可エネ子会社イノジーは7日、フランクフルト市場で新規株式公開(IPO)を実施した。初値は公募価格(36ユーロ)を3.6%上回る37.30ユーロ。上場規模は50億ユーロで、ドイツで16年ぶりの大型

コメルツ銀行―新戦略発表、収益力強化へ―

独銀2位のコメルツ銀行(フランクフルト)は9月30日、新経営戦略「コメルツバンク4.0」を発表した。事業の選別・再編とデジタル化の推進を通して収益力を強化。歴史的な低金利、金融規制の強化、金融とITの融合に伴う事業環境の

低金利が民間健保を直撃、保険料大幅値上げへ

欧州中央銀行(ECB)の低金利政策は銀行だけでなく、保険業界にも大きなしわ寄せをもたらしている。低金利の長期化で保険料収入の運用環境が悪化しているためで、独民間健康保険連盟(PKV)は9月30日、民間健保の保険料引き上げ

ARAG―生保事業から撤退―

独保険大手のARAG(デュッセルドルフ)は22日、生保子会社ARAGレーベンスフェアジッヒャルングの株式92%をフランクフルター・レーベン・グルッペに売却すると発表した。低金利で生保事業の環境が悪化しているためで、今後は

ドイツ銀行―英生保子会社売却へ―

ドイツ銀行(フランクフルト)が英生命保険子会社アビー・ライフ・アシュアランスを英生保事業者フェニックス・グループ・ホールディングスに売却する方向で交渉している。ロイター通信が報じ、フェニックスが16日追認したもので、交渉

ドイツ銀に和解金140億ドルを要求=米司法省

ドイツ銀行は15日、住宅ローン担保証券(RMBS)の不正販売問題をめぐる米司法省との交渉で和解金140億ドルを支払うよう提示されたことを明らかにした。『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の報道を追認した格好。司法省は同

コメルツ銀行―組織再編で投資銀行部門解体か―

独銀2位のコメルツ銀行(フランクフルト)が組織再編を計画しているもようだ。『ハンデルスブラット』紙など各種メディアが消息筋の情報として9日、報じたもので、投資銀行部門を解体し、その一部を中小・中堅企業(ミッテルシュタント

ヘッセン州立銀行―資産運用会社を売却へ―

ヘッセン・テューリンゲン州立銀行(Helaba)は9日、同行とヘッセン・テューリンゲン貯蓄銀行投資会社(HTSB)が傘下の資産運用会社ハノーバー・リーシングを売却すると発表した。ハノーバー・リーシングは投資信託の買戻しを

ドイツ銀とコメ銀が合併協議か

独銀最大手のドイツ銀行と同2位のコメルツ銀行が過去数週間、合併の可能性を協議したとの観測が浮上している。銀行業界は規制強化や欧州中央銀行(ECB)のマイナス金利政策(中銀預金金利)にあえいでいるうえ、デジタル化に向けた巨

イラン銀がミュンヘンに支店開設

イランの銀行が独バイエルン州の州都ミュンヘンに支店を開設する。ドイツ企業がイラン企業と取引を行えるようにすることが狙い。同州のイルゼ・アイグナー経済相のイラン訪問に合わせてイラン中央銀行が4日、明らかにした。 ミュンヘン

アリアンツ―インドネシア事業で東南アジア大手銀と提携―

保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)は23日、インドネシアでの保険販売で東南アジアの大手銀行メイバンク(Maybank)と戦略提携すると発表した。メイバンクがインドネシアに持つ支店網を利用して生保商品を販売していく。提携

ドイツ銀行

経営再建中のドイツ銀行は26日、アルゼンチン子会社を現地同業コマフィ銀行(Banco Comafi)に売却することで合意したと発表した。グローバル事業網のスリム化方針に沿った措置で、アルゼンチンの顧客には今後、他の国の拠

独英取引所の合併計画、欧州委に承認申請

ドイツ取引所とロンドン証券取引所は25日、両社が合併して新会社を設立する計画の承認を欧州連合(EU)の欧州委員会に申請したと発表した。両社とも同計画に対する株主の承認を取り付けたことから、今後は当局の承認を得ることが課題

欧州の消費者向け融資が7年ぶりに増加

仏銀クレディ・アグリコルの調査によると、欧州28カ国の消費者向け融資額は昨年1兆1,240億ユーロとなり、前年比で3%増加した。増加はリーマンショックに伴う金融危機が起きた2008年以来で、7年ぶり。同融資の拡大は消費者

オートスカウト24―アプリ利用の迅速融資サービス開始―

中古車販売の仲介プラットフォーム大手オートスカウト24(ミュンヘン)は9日、スマホアプリを利用した迅速融資サービスを開始すると発表した。フィンテックのソラリスバンクと提携して車両の購入者に同サービスを提供していく。 スマ

ドイツ取引所―合併計画を90%弱の株主が承認―

ドイツ取引所(フランクフルト)は17日、ロンドン証券取引所との合併計画を最終的に89.04%の株主が承認したと発表した。承認期限の7月26日24時時点までに株主の63.65%が賛成し承認ハードルの60%を超えたことから、

北ドイツ州立銀行

北ドイツ州立銀行は22日、造船融資債権およそ15億ドル(約13億ユーロ)を投資会社KKRとアジアの国有ファンド(匿名)に譲渡することで合意したと発表した。海運不況を背景に造船融資債権は不良化しており、同州立銀は今回の取引

ポストバンクが無料口座を大幅縮小

独リテール銀行大手のポストバンクが振替口座料金を無料とするサービスを11月1日付で大幅に縮小する。事業を取り巻く環境の悪化を受けた措置で、ズザンネ・クロス取締役は『南ドイツ新聞』に「持続可能な事業モデルが必要になっている

アリアンツ―子会社売却と自然災害で大幅減益に―

保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)が5日発表した2016年4-6月期(第2四半期)の純利益は前年同期比46.0%減の10億9,000万ユーロと大きく落ち込んだ。韓国子会社の売却で3億5,200万ユーロの損失を出したほか

ミュンヘン再保険―自然災害響く、4-6月期減益に―

再保険世界最大手のミュンヘン再保険が9日発表した2016年4-6月期(第2四半期)決算の純利益は前年同期比9.0%減の9億7,400万ユーロへと後退した。カナダの森林火災や熊本地震など自然災害分野の保険金支払額が前年同期

ドイツ銀行(銀行)―低金利が直撃、利益激減―

独銀最大手のドイツ銀行(フランクフルト)が7月27日発表した2016年4-6月期(第2四半期)決算の純利益は2,000万ユーロとなり、前年同期の8億1,800万ユーロから大幅に落ち込んだ。歴史的な低金利を背景に売上高に相

スタートアップに低利融資、総額100億ユーロの基金設立へ

スタートアップ企業向け支援の強化策を独連邦財務省が計画していることが、分かった。週刊誌『シュピーゲル』などが報じ、同省が追認したもので、総額100億ユーロの基金を設立。事業資金を低利で融資する。 ベンチャーキャピタルの出

ナンバー26―銀行免許取得、社名をN26に変更―

急成長中のフィンテック、ナンバー26(ベルリン)は21日、独金融監督庁(BaFin)と欧州中央銀行(ECB)から銀行免許を取得したと発表した。欧州全域で幅広いサービスを提供することが狙い。社名は今後、N26に改める。 ナ

コメルツ銀行―4-6月期減益に―

独銀2位のコメルツ銀行(フランクフルト)は25日、2016年4-6月期(第2四半期)の営業利益が3億4,200万ユーロとなり、前年同期の4億1,900万ユーロから18%減少する見通しを明らかにした。歴史的な低金利が影響。

銀行員数が04年以来の減少幅に、15年は-2%

独民間銀行雇用者団体AGVバンケンが21日発表した国内銀行の2015年の就労者数は前年比2.0%減の62万7,150人へと縮小し、04年以来の大幅減となった。オンライン口座の利用者増を背景に支店削減の動きが加速しているほ

HUKコーブルク―中古車販売に参入―

独自動車保険最大手のHUKコーブルクが中古車販売事業に試験参入する。『南ドイツ新聞』が報じ、同社が追認したもので、消費者の反応を確かめることが狙い。現時点で本格展開する計画はないとしている。 試験店舗を9月末、デュッセル

ウニクレディト―独子会社HVBのIPO検討か―

銀行大手の伊ウニクレディト(ローマ、ミラノ)が独子会社ヒポフェライン銀行(HVB)の新規株式公開(IPO)を検討しているもようだ。ロイター通信が12日報じたもので、ウニクレディトの幹部は同通信に「国の支援を受ける前にHV

ログインしたら他人の口座、ネット銀でトラブル

正しいパスワードを入力してログインしたにもかかわらず、自分ではなく他人の取引画面が表示された――。コメルツ銀行のネット銀子会社コムディレクトでそんなトラブルが週明けの18日に起きた。 同社では日曜深夜から月曜未明にかけて

独取引所が合併承認のハードル引き下げ

英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)決定がドイツ取引所とロンドン証券取引所の合併計画に大きな影を落としている。同計画はブレグジットが起きないことを前提にしていたためで、ドイツ取引所は11日、株主による合併承認のハー

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