大手企業の動向(EUビジネスウオッチ関連)

メルク(2011年12月通期決算)

2011年12月通期決算の純利益は6億2,900万ユーロで、前年から2%減少。化学部門は好調だったものの、製薬部門が独医療制度改革の影響で苦戦し、小幅ながら減益となった。売上高は11%増の102億7,600万ユーロ \

エールフランス─KLM(2011年12月通期決算)

2011年12月通期決算で8億900万ユーロの純損失を計上し、前年の黒字(2億8,900万ユーロ)から赤字に転落。売上高は4.5%増の247億ユーロに伸びたが、原油高による燃料コストの上昇、運賃値下げで収益が悪化した \

ランクセス、高性能ゴム工場をシンガポールに建設

独特殊化学大手のランクセスは1日、シンガポールに高性能ゴム工場を建設すると発表した。9月に着工し、2015年上半期からネオジウム触媒ポリブタジエンラバー(Nd-PBR)の生産を開始する。投資額は約2億ユーロ、年産能力は1

英テスコ、ハンガリーで携帯電話サービスを開始

英小売大手のテスコが3月1日からハンガリーで携帯電話サービスを開始した。まずはテスコの店舗でSIMカードを販売し、段階的に事業を拡大していく。 \ テスコは昨年9月、ボーダフォン・ハンガリーと折半出資で合弁会社テスコ・モ

バイエル(2011年12月通期決算)

2011年12月通期決算の営業利益は前年比52%増の24億7,000万ユーロで、過去最高を記録。製薬、農薬部門が好調で全体をけん引。売上高も4.1%増の365億2,800万ユーロと、過去最高だった。最終利益は89.9%増

ホーホティーフ(2011年12月通期決算)

2011年12月通期決算の最終損益は1億6,030万ユーロの赤字となり、前年の黒字(2億8,800万ユーロ)から大幅に悪化した。豪子会社の引当金計上のほか、退任した経営陣への退職金支払いが響いた。完工料収入は11.0%増

カールスバーグ(2011年12月通期決算)

2011年12月通期決算の純利益は51億4,900万クローネ(約6億8,500万ユーロ)で、前年同期から4%減少。主要市場であるロシアでの販売が不振で売上げが伸び悩んだほか、コスト増加で収益が圧迫された。売上高は6%増の

フォルクスワーゲン(2011年12月通期決算)

2011年12月通期決算の純利益は前年比125%増の154億900万ユーロで、過去最高益を記録。世界的に販売が好調で、販売台数が初めて800万台を突破した。売上高は25.6%増の1,593億3,700万ユーロで、こちらも

アリアンツ(2011年12月通期決算)

2011年12月通期決算の純利益は28億ユーロで、前年から46.2%減少。東日本大震災をはじめとする自然災害の発生で保険金支払いが大幅に増加したほか、国債や株式などの有価証券で多額の評価損を計上したことが響いた。売上高は

BASF(2011年12月通期決算)

2011年12月通期決算の純利益は61億8,800万ユーロで、前年から35.8%増加。化学品や樹脂事業の業績が大きく伸びたほか、買収した特殊化学大手コグニスの連結効果が大きかった。売上高は15.1%増の734億9,700

クレディ・アグリコル(2011年12月通期決算)

2011年12月期通期決算で14億7,000万ユーロの純損失を計上し、前年の黒字(12億6,000万ユーロ)から赤字に転落。保有するギリシャ国債の評価損、合理化費用が膨らんで収益が悪化した。赤字は10-12月期に31億ユ

デクシア(2011年12月通期決算)

2011年12月通期決算で116億ユーロの純損失を出し、前年の黒字(7億2,300万ユーロ)から赤字に転落。国有化されたベルギー銀行部門の損失処理、保有するギリシャ国債の評価損などが響き、過去最大の赤字となった。 \

ロイズ・バンキング・グループ(2011年12月通期決算)

2011年12月期通期決算の最終損益は28億ポンド(約32億9,000万ユーロ)の赤字となり、赤字幅は前年の3億2,000万ポンドから急増。ローン保険を不当に販売した顧客への補償が32億ポンドに達し、収益を押し下げた。

ティッセンクルップ(独鉄鋼最大手)

2011年10-12月期(第1四半期)決算の最終損益は4億8,000万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(1億100万ユーロ)から大幅に悪化。南北アメリカ大陸での鉄鋼事業の不振や造船子会社売却損(1億5,500万ユーロ)

MAN(独トラック・メーカー)

2011年12月通期決算の売上高は前年比12%増の165億ユーロとなり、過去最高を更新。主力の商用車事業が好調で、営業利益は43%増の14億8,300万ユーロに拡大した。ただ、最終利益は産業サービス子会社の売却損、保有株

BNPパリバ(仏最大手銀行)

2011年10-12月期(第4四半期)決算の純利益は7億6,500万ユーロで、前年同期から50%減少。保有するギリシャ国債の評価損で5億6,700万ユーロの損失を出したことが響いた。12月通期の純利益も前年比22%減の3

ソシエテ・ジェネラル(仏大手銀行)

2011年10-12月期(第4四半期)決算の純利益は1億ユーロで、前年同期の8億7,400万ユーロから89%減少。保有するギリシャ国債の評価損、投資銀行部門の赤字が響いた。12月通期の純利益は前年比39%減の23億8,0

PSAプジョーシトロエン(仏自動車大手)

2011年12月通期決算の純利益は5億8,800万ユーロで、前年から48%減少。売上高は6.9%増の599億ユーロに伸びたが、合理化費用がかさんで収益を押し下げた。 \

ダノン(仏食品飲料大手)

2011年12月通期決算の純利益は11%減の16億7,000万ユーロ。アジアでの販売が好調で売上高は13.6%増の193億2,000万ユーロに拡大したが、原材料費の高騰が収益を圧迫した。 \

エイゴン(オランダ保険大手)

2011年10-12月期(第4四半期)決算の純利益は7,900万ユーロで、前年同期から75%減少。投資収益が急減し、利益を押し下げた。 \

ネスレ(スイス食品大手)

2011年12月通期決算の純利益(為替変動の影響を除く継続事業ベース)は95億スイスフラン(約78億ユーロ)で、前年から8.1%増加。売上高は7.5%増の836億スイスフランだった。 \

チューリヒ・フィナンシャル・サービシズ

2011年10-12月期(第4四半期)決算の純利益は5億5,700万ドルで、前年同期から46%減少。タイの洪水被害に関連した保険金の支払いが収益を圧迫した。通期の純利益は前年比10%増の37億7,000万ユーロ。 \

米物流大手UPS、蘭TNTに買収提案

米物流大手UPS がオランダ同業TNTエクスプレスに買収を提案していることが17日明らかになった。TNTは買収案を拒否しているが、交渉は続けるとしている。 \ TNTによると、UPSは1株当たり9ユーロでの買収を提案して

三菱自、欧州生産を年内で打ち切り

三菱自動車は6日、オランダにある欧州生産子会社ネザーランド・カー(ネッドカー)の生産を2012年末で打ち切ると発表した。欧州市場での販売低迷を受けた措置。ネザーランド・カーは三菱自の欧州唯一の生産拠点で、今回の決定により

英BA、日欧路線で日航と共同事業

英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は8日、日本航空と日欧路線で共同事業を開始することで合意したと発表した。BAの親会社であるインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)によると、同路線での競争力強化、コスト削

三菱商事、独海底送電インフラ事業に参入

三菱商事は10日、オランダ国営送電事業者テネットと事業提携することで基本合意したと発表した。テネットがドイツに保有する海底送電資産(BorWin 1とBorWin 2)の事業権のうち49%を2億4,000万ユーロで取得。

ニプロ、独ガラス医薬容器メーカー買収

ニプロは10日、ドイツのガラス医薬容器メーカー、Mグラスを関連3 社と合わせて買収すると発表した。2020 年度までに連結売上高を5,000 億円に引き上げる計画の一環。買収総額は2,590万ユーロ(約26億円)に上る。

エルメス(2011年12月通期決算)

2011年12月通期の売上高は28億ユーロで、前年から18.3%増加。アジア、米国、欧州での販売が好調で、過去最高の売上げを記録した。アジアでの販売は、日本が1%減となったものの、その他で29%増加。米国は26%増、欧州

バークレイズ(2011年12月通期決算)

12月通期決算の純利益は30億ポンド(約35億7,000万ユーロ)で、前年から16%減少。投資銀行部門バークレイズ・キャピタルが32%の減益(税引き前ベース)となり、収益を押し下げた。 \

ディアジオ(2011年12月中間決算)

2011年12月中間決算の税引き前利益は18億6,000万ポンド(約22億2,000万ユーロ)で、前年同期から15%増加。中南米、アフリカなど新興市場での販売が好調だった。売上高は10%増の78億3,000万ポンド。 \

INGグループ(2011年10-12月期決算)

2011年10-12月期(第4四半期)決算の純利益は11億9,000万ユーロで、前年同期の1億3,000万ユーロから急増。中南米の保険事業、欧州・アジアの不動産投資事業の売却による特別利益が収益を押し上げた。 \

アルセロール・ミタル(2011年10-12月期決算)

2011年10-12月期(第4四半期)決算の最終損益は10億ドルの赤字で、赤字幅は前年同期の7億8,000万ドルから増大。売上高は8.5%増の2,245億ドルと持ち直したが、繰り延べされていた税金の支払いや合理化費用がか

UBS(2011年10-12月期・12月通期決算)

2011年10-12月期(第4四半期)決算の純利益は3億9,300万スイスフラン(約3億2,500万ユーロ)となり、前年同期から76%減少。投資銀行部門がトレーダーの不正取引で赤字となった前期に続いて、2億5,600万ス

クレディ・スイス(2011年10-12月期・12月通期決算)

2011年10-12月期(第4四半期)決算の最終損益は6億3,700万スイスフラン(約5億2,700万ユーロ)の赤字で、前年同期の黒字(8億4,100万スイスフラン)から悪化。投資銀行が2期連続で赤字となったほか、合理化

ユニリーバ(2011年12月通期決算)

2011年12月通期決算の純利益は42億5,000万ユーロで、前年の42億4,000万ユーロからほぼ横ばい。売上高は5%増の465億ユーロだった。 \

バンコ・サンタンデール(2011年通期決算)

2011年10-12月期(第4四半期)決算の純利益は4,700万ユーロで、前年同期から98%減少。不動産向け融資の焦げ付きに対する引当金が18億ユーロ以上に膨らみ、収益を押し下げた。12月通期の純利益は前年比35%減の5

ボルボ(2011年通期決算)

2011年10-12月期(第4四半期)決算の純利益は47億2,000万クローナ(約5億3,000万ユーロ)で、前年同期から46%増加。トラック販売が全地域で伸び、収益を押し上げた。売上高は18%増の865億クローナで、乗

ハンガリー国営航空が運航停止、資金繰り悪化で

ハンガリー国営航空会社のマレブ・ハンガリー航空は3日、全便の運航を停止したと発表した。政府による支援がEUに禁じられ、資金繰りが悪化したためで、同国を代表するフラッグ・キャリアが存亡の危機を迎えている。 \ 赤字経営が続

スイス資源大手2社が合併交渉

スイスの大手資源商社グレンコアと鉱山大手エクストラータは2日、合併交渉を行っていることを明らかにした。コスト削減が狙いで、実現すると世界4位の鉱山資源会社が誕生する見通しだ。最終的に合併に踏み切るかどうかは両社が上場する

ティッセンクルップ、ステンレス鋼事業を売却

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップは1月31日、ステンレス鋼事業をフィンランドのステンレス大手オウトクンプに売却することで基本合意したと発表した。独禁当局などの承認を経て取引が成立すると、オウトクンプの売上高は約40億

ABB、米トーマス・アンド・ベッツを買収

欧州エンジニアリング大手のABB(スイス)は1月30日、米同業トーマス・アンド・ベッツを総額39億ドルで買収することで合意したと発表した。トーマス・アンド・ベッツはコネクターやケーブルダクトなど低圧機器に強みを持つメーカ

スペインのスパンエアーが経営破たん

スペインの航空会社スパンエアーが経営破たんし、1月30日に地元裁判所に破産手続きを申請した。最近のスペインの航空会社の破たんは、2006年のエア・マドリード、09年のエア・コメットに続く3件目となる。 \ スパンエアーは

ドイツ銀行(2011年12月通期決算)

2011年12月通期決算の税引き前利益は54億ユーロとなり、前年の40億ユーロから35%増加した。個人・資産運用ビジネス(PCAM)事業が好調で過去最高の37億ユーロを記録。法人・機関投資家向けビジネス(CIB)の不振を

ロシュ、米イルミナに敵対的TOB

スイス製薬大手のロシュは25日、遺伝子解析機器メーカーの米イルミナの買収に乗り出すと発表した。イルミナ側が買収交渉に応じなかったことから、敵対的な株式公開買い付け(TOB)を仕掛け、経営権の取得を目指す。 \ ロシュはT

中国自動車メーカー初の欧州工場、ブルガリアで2月に開業

中国自動車大手の長城汽車がブルガリアに新設した工場が、2月21日に本格操業を開始する。同事業で提携する同国のリテックス・モーターズが26日明らかにした。中国の自動車メーカーによる欧州での生産は初めてとなる。 \ ブルガリ

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