英JLRと米ウルフスピードが戦略提携、SiC半導体の供給で

英高級車メーカーのジャガー・ランドローバー(JLR)は10月31日、米ウルフスピードとシリコンカーバイド(SiC)半導体の供給について戦略提携すると発表した。JLRの次世代電気自動車のインバーターにウルフスピードのSiC半導体を採用することにより、パワートレインの効率が大幅に向上し、航続距離も拡大する。ウルフスピードのSiC半導体はすでに、2017年からジャガーTCSレーシング・フォーミュラEチームのパワートレインに採用されている。

ウルフスピードの次世代SiC半導体は、バッテリーから電気モーターへの電力伝達を管理するインバーターに使用される。まずは2024年からレンジローバーで採用し、2025年にはジャガーブランドの新型電気自動車にも採用する。

ウルフスピードは、次世代SiC半導体を米ニューヨーク州マーシーにある世界最大規模の全自動200mmウエハー工場で生産する予定。

JLRは、戦略「Reimagine」において、2039年までにサプライチェーン、製品、サービス、業務全体で実質的な炭素中立(カーボンネットゼロ)を達成する目標を掲げている。その取り組みの一環としてラインアップの電動化を進めている。

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