欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2019/10/7

EU情報

違法コンテンツ削除命令、EU域外にも適用可能=EU裁

この記事の要約

ウィーンの高等裁判所は2017年、グラヴィシュニク氏に関する侮辱的な内容の投稿をプラットフォーム上から完全に削除し、オーストリア以外の国からもそうした情報にアクセスできないようにすることをフェイスブックに命じた。

オーストリア最高裁は高裁の判決を支持したうえで、類似した内容の投稿についても削除命令を全世界で適用できるかどうか、EU司法裁に判断を求めていた。

司法裁は判決で、「EU法はフェイスブックのような事業者に対し、以前に違法と判断された内容と同等のコメントの削除を命じることを排除していない。さらに、EU法は国際法の枠組みの下で、EU域外からの投稿に対してこうした削除命令が適用されることも排除していない」と指摘した。

EU司法裁判所は3日、EU加盟国の裁判所は米フェイスブックなどのインターネットプラットフォームに対して違法なコンテンツの削除を命じることができ、EU域外からの投稿も削除対象になるとの判断を示した...