日立製作所は18日、イタリアの鉄道運営会社グルッポ・トリネーゼ・トラスポルティ(GTT)から、トリノ市に投入するトラム(路面電車)の新型車両70編成を供給する包括契約を締結したと発表した。30編成を供給する第1弾の契約額は約6,340万ユーロ。21年秋に納入を開始する。
同契約は鉄道システム部門である日立レールの現地子会社を通じて結んだ。供給する新型トラムは1編成28メートル。現行車両より短いが、設備配置を最適化して収容能力を増強し、最大乗車人数は218人に拡大する。空調システムの強化、2台分の車いす専用スペースを設けるなど、快適な乗車環境も提供していく。