ポーランドで企業の買収・合併(M&A)が活発になっている。現地有力紙『ジェチポスポリタ』が、大手銀行BZ WBKのデータをもとに報じたところによると、今年のM&Aの取引金額は約110億ユーロと、昨年の3.5倍に拡大。取引件数も70%増加した。一方、中東欧全体のM&A取引は、件数ベースで前年から15%増加したものの、金額ベースで10%減の160億ユーロに後退した。
\BZ WBKは、ポーランドのM&A市場が活況を呈している背景には、経済状況の改善によって国内企業の間で買収意欲が高まると同時に、外国投資家からの資金流入が増加していることがあると分析している。同行によると、来年は電力大手PGEによるエネルガの買収(取引金額75億ズロチ)が完了する見通し。石炭業界や航空業界でも大型案件の成立が見込まれ、今年と同様活発なM&A取引が期待できるという。(1PLN=27.59JPY)
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