2020年7月1日

6月企業景況感、改善幅が過去最大に

Ifo経済研究所が6月24日発表した同月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は前月の79.7から86.2へと6.5ポイント上昇し、2カ月連続で大きく改善した。改善幅は過去最大。新型コロナ危機の底打ちが鮮明になって

景気対策が奏功、消費者景況感が大きく改善

市場調査大手のGfKが6月25日発表したドイツ消費者景況感指数の7月向け予測値はマイナス9.6となり、6月の確定値(-18.6)から9ポイント上昇した。同指数の改善は2カ月連続。新型コロナウイルスの感染拡大にひとまず歯止

6月インフレ率0.9%に上昇

ドイツ連邦統計局が6月29日発表した同月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比0.9%増となり、インフレ率は前月の0.6%から上昇した。エネルギー価格の下げ幅が前月の8.5%から6.2%へと縮小したことが大きい。物価に占

ギュータースロー郡のロックダウン延長

独ノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州政府は6月29日、ギュータースロー郡を対象とするロックダウン(都市封鎖)を7月7日まで1週間、延長すると発表した。新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が、発生源となっ

7月1日付の法令改正

・新型コロナ危機への財政措置   付加価値税を年末まで引き下げ。標準税率を19%から16%、軽減税率を7%から5%に   子供手当(Kindergeld)の支給対象である保護者に特別手当を支給。額は子供1人当たり300ユ

ルフトハンザ―経営破綻回避、政府支援を株主承認―

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて経営危機に陥った独航空大手ルフトハンザ(フランクフルト)の臨時株主総会が6月25日、テレビ会議方式で開催され、国が同社に総額90億ユーロの支援を行う計画が圧倒的多数の賛成で承認された。

ファルタ―国と州が補助金3億ユーロ―

電池大手の独ファルタ(エルヴァンゲン)は6月30日、国とバーデン・ヴュルテンベルク、バイエルン州から最大3億ユーロの補助金を受ける通知を受けた。電池分野で欧州がアジア企業に強く依存する現状の是正に向けた欧州連合(EU)の

SEGオートモーティブ―独北部の工場を閉鎖―

自動車部品大手の独SEGオートモーティブ(シュツットガルト)は6月25日、同国北部のヒルデスハイム拠点での生産を停止することを明らかにした。新型コロナ危機で激減した需要の回復には時間がかかると予想されることから、過剰とな

GHTモビリティ―ベルリンなどでサービス停止―

「クレバーシャトル」ブランドで事業を展開する、国有企業ドイツ鉄道(DB)のライドシェア子会社GHTモビリティは6月26日、本社所在地ベルリンとドレスデン、ミュンヘンでのサービスを同日付けで停止したことを明らかにした。経済

クノールブレムゼ―次世代高速鉄道開発で露国鉄と提携―

商用車・鉄道車両用ブレーキ大手の独クノールブレムゼ(ミュンヘン)は6月25日、ロシア国鉄(RZD)、現地エンジニアリング企業ECRT(モスクワ)と次世代高速鉄道の開発に向けて戦略提携すると発表した。まずは高速鉄道車両の部

帝人―炭素繊維の生産能力を独で増強―

帝人は6月26日、欧州子会社テイジン・カーボン・ヨーロッパ(TCE)で炭素繊維「テナックス」のショートファイバー生産能力を40%増強したと発表した。欧州需要の拡大に対応する狙い。投資額は明らかにしていない。 欧州では軽量

BASF―マットレスのリサイクル技術を開発―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は6月29日、マットレスを化学的にリサイクルする技術を開発したと発表した。独東部のシュヴァルツハイデにある拠点で年内にパイロットプロジェクトを開始し、実用化を目指す。化石原

ワイヤーカード

金融サービス大手の独ワイヤーカードは6月25日、会社更生手続きの適用をミュンヘン区裁判所に申請すると発表した。DAX(ドイツ株価指数)の採用企業が経営破綻するのは初めて。帳簿に記載された総額19億ユーロの銀行口座が実際に

米除草剤訴訟でバイエルが和解、最大109億ドル支払いへ

ライフサイエンス大手の独バイエルは6月24日、同社の除草剤「グリホサート」を巡る訴訟で和解したと発表した。同剤の影響でがんを罹患したと主張する原告と、将来起こり得る訴訟の原告に最大で計約109億ドルを支払うという内容。バ

空調が巨大クラスター形成の大きな原因か

独西部のギュータースロー郡にある食肉加工工場で新型コロナウイルスの巨大クラスター(感染者集団)が発生したのは、空調設備がウイルスを屋内の広い範囲に拡散させたためとの見方が浮上している。同郡の委託を受けて工場の実地調査を実

フランクフルト空港でコロナ検査スタート、最短2時間

新型コロナウイルスに感染しているかどうかを調べる検査サービスがフランクフルト国際空港で6月29日、始まった。ドイツ初の予約不要のコロナ検査サービスで、バイオ企業セントジーンが空港運営会社フラポートと、同空港をハブとして利

独電池市場が好調、昨年は17%拡大

独電気電子工業会(ZVEI)が6月23日発表した同国の2019年の電池市場規模は42億ユーロとなり、前年比で17%拡大した。ZVEIのクリスティアン・エッカート電池部会長は「様々な電池システムが多くの分野で重要になってい

カードと現金が売上ベースで逆転

カード決済はドイツの小売売上(実店舗ベース)に占める割合が昨年50.5%に達し、最大の決済手段になったことが、小売市場調査機関EHIの調べで分かった。現金決済は1.8ポイント減の46.5%となり、初めて首位から転落してい

事業所委に人事データの閲覧権はあるのか

被用者の社内代表機関である事業所委員会(Betriebsrat)は従業員のために様々な活動を行っている。このため企業の文書を閲覧することもある。では各従業員の人事データを見ることもできるのだろうか。この問題を巡る係争でデ

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