ドイツ化学・薬品業界の動き

キュアバック―コロナワクチンの承認申請撤回―

独バイオ医薬品企業キュアバックは12日、欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)に提出していた新型コロナウイルス用ワクチン「CVnCoV」の承認申請を撤回したと発表した。治験結果が低調で、当局の承認を得て市場投入しても大 […]

エボニック―独リュルスドルフ工場売却へ―

特殊化学大手の独エボニックは1日、ケルン南部のニーダーカッセル市リュルスドルフ地区にある工場の売却方針を発表した。当局の環境規制を受けた措置。基礎化学メーカーであれば同工場を今後も有効に活用できることから、譲渡先の模索を

三洋化成―BASFとPDU開発で戦略協業―

三洋化成工業は27日、独化学大手BASFとポリウレタン・ディスパージョン(PUD)開発の戦略的協業に関する覚書に調印したと発表した。製品を共同開発することで市場投入までの時間を短縮するとともに、両社のグローバル拠点を通し

バイエル―有機種子を市場投入―

農薬・種子大手の独バイエルは22日、有機種子事業に参入すると発表した。有機食品のニーズが世界的に拡大していることから、需要を取り込む意向だ。 温室栽培の主要な野菜であるトマト、パプリカ、キュウリの有機種子を来年、発売する

新型コロナ後遺症の研究を国が支援へ

独研究省は23日、新型コロナウイルスへの感染後に一部の患者で発症する後遺症の研究を支援すると発表した。ワクチン接種の進展で感染が重症化するリスクは大幅に低下しているものの、後遺症については実態の解明や治療法の開発が遅れて

BASF―CATLと戦略提携、電池材料分野で―

化学大手の独BASFは16日、中国の電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)と電池材料分野で戦略パートナーシップを締結すると発表した。正極材と電池リサイクルの分野で協業。電池の持続可能なバリューチェーンを構築するとともに

メルク

化学・製薬大手の独メルクは20日、電子材料部門に2025年末までの5年間で総額30億ユーロ強を投資すると発表した。データ送信量の急増や5G、IoTを背景に半導体とディスプレー向け材料の需要が大幅に拡大すると見込まれること

ランクセス

特殊化学大手の独ランクセスは17日、南アフリカ北部のルステンブルクにあるクロム鉱山の権益を現地の鉱山会社クローバー・アロイズに売却したと発表した。ランクセスはクロム化学事業を昨年、売却し、クロム鉱山の権益を持ち続ける必要

AGC―独でmRNA製造へ―

AGCは14日、米ライフサイエンス子会社AGCバイオロジクスが西南ドイツのハイデルベルク工場でメッセンジャーRNA(mRNA)の製造受託サービス提供体制を構築すると発表した。旺盛な需要に対応することが狙いで、mRNAの原

JERA―水素キャリア開発の独社に出資―

JERAは13日、水素貯蔵・輸送技術開発の独ハイドロジーニアスLOHCテクノロジーズに出資すると発表した。水素経済実現で大きな役割を果たすと期待されている液体有機水素キャリア(LOHC)技術の知見を得るとともに、欧州、北

東レ―グリーン水素でシーメンス・エナジーと協業―

東レと独エネルギー設備大手シーメンス・エナジーは6日、再生可能エネルギー電力を用いて生産する「グリーン水素」の分野で「戦略的パートナーシップの構築」にかかわる基本合意書を締結したと発表した。東レ独自の炭化水素系電解質膜を

ポーランド社が独リンデと提携、廃プラから水素を抽出

●1日40トンの廃プラを材料に、水素を3トン生産する計画 ●廃プラの合成ガスへの変換には英社の技術を使用 ポーランドの水素技術企業ハイドロジェン・ユートピア・インターナショナル(HUI)は5日、プラスチック廃棄物から水素

ビオンテック製ワクチン、3回接種で抗体3倍超に

バイオ製薬の独ビオンテックと製薬大手の米ファイザーは8月25日、両社が共同開発した新型コロナウイルス用ワクチンの追加接種を行うと効果が大幅に高まることが、治験の最終段階に当たるフェーズ3で確認されたと発表した。まずは米食

独がナミビアと水素提携、生産コストはキロ当たり1.5ユーロ

ドイツ政府は8月25日、水素経済の実現に向けナミビアとパートナーシップを結ぶことで基本合意した。ドイツは国内のグリーン水素需要を自力で賄えないことから、再生可能エネルギー発電が有望な国から同水素を大量に輸入する計画。その

BASF―中国で電池材料合弁を設立―

化学大手のBASFは8月31日、リチウムイオン電池材料の有力企業である中国の寧波杉杉(Shanshan)と同国に合弁会社を設立したと発表した。欧州、中国を除くアジア、北米に続き中国市場にもアクセス。リチウムイオン電池のす

ランクセス―米IFFの微生物防除事業を買収―

化学大手の独ランクセスは8月24日、米香料大手インターナショナル・フレバー・アンド・フレグランス(IFF)から微生物防除事業を取得することで合意したと発表した。収益力が高く、用途と販売地域の裾野が広い製品分野で事業を強化

ティッセンクルップ―炭素部品子会社を売却―

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップは19日、炭素部品子会社ティッセンクルップ・カーボン・コンポーネンツ(tkCC)を自動車部品製造の墺アクション・コンポジッツに売却することで合意したと発表した。非中核事業の整理方針に基

化学業界が売上予測引き上げ、調達コスト上昇の転嫁で

独化学工業界(VCI)は18日、同国化学・製薬業界の2021年売上高を従来予測の前年比8.5%増の2,060億ユーロから同11%増の2,110億ユーロへと引き上げた。上昇した原料調達コストの転嫁が進んでいるためで、出荷価

接種完了者優遇を国と州が決議、無料検査は10月10日まで

ドイツのメルケル首相と国内16州の首相は10日の会議で、新しいコロナ規制を取り決めた。ワクチン接種の進展と、感染力の高いデルタ型変異株の流行を踏まえたもので、感染状況の判断基準を変更。また、接種率を一段と高めデルタ株に対

バイエル―米バイオ医薬品企業を買収、最大20億ドルで―

ライフサイエンス大手の独バイエルは5日、米バイオ医薬品企業ビビディオン・セラピューティクスを買収することで合意したと発表した。医薬品開発力を強化する狙い。7-9月期中の買収手続き完了を見込む。 ビビディオンを最大20億ド

BASF―中国合弁で川下製品の生産能力増強―

化学大手の独BASFは5日、中国石油化工(CINOPEC)と合弁運営する南京の統合生産拠点で川下製品の生産能力を2023年から増強すると発表した。現地需要の拡大に対応する考え。生産規模は明らかにしていない。 生産能力を拡

メルク―業績予測引き上げ―

製薬・化学大手の独メルクは5日の決算発表で2021年12月期の業績見通しを引き上げた。上半期が好調だったほか、ワクチン接種の拡大を背景に世界経済の回復が続くと予想されるためで、内部成長ベースの売上成長率を従来予測の「10

コンチネンタル―ペットボトル廃材を再生、タイヤに投入へ―

自動車部品大手の独コンチネンタルは3日、ペットボトル廃材から再生したポリエステル糸をタイヤ生産に投入する計画を発表した。2050年までにタイヤをすべて持続可能な材料で生産できるようにする取り組みの一歩と位置付けている。9

BASF―業績見通し引き上げ―

化学大手の独BASFは7月28日の暫定決算発表で2021年12月期の業績予測を引き上げた。6月中間期決算が好調だったうえ、世界経済の回復が今後も続くと予想されるためで、売上高を従来予測の「680億~710億ユーロ」から「

ビオンテック―500人を新規採用、営業部門立ち上げ―

米製薬大手ファイザーと新型コロナワクチンを共同開発した独バイオ医薬品企業ビオンテックが従業員数を大幅に増やす計画だ。事業を拡大するためで、現在、新社員500人を募集している。日曜版『ヴェルト』紙が同社への取材をもとに報じ

レバークーゼンの化学工業団地で爆発事故

独西部のレバークーゼンにある化学工業団地で27日午前、巨大な爆発事故が起きた。28日午前までに2人が死亡し、31人が負傷したことが確認されている。安否不明は5人。 特殊ごみの焼却施設がある敷地内で9時40分頃に事故が起き

BASF―ポルシェと協業、車載セル用正極材供給へ―

化学大手の独BASFは21日、電気自動車(EV)用電池の分野でフォルクスワーゲン(VW)の高級スポーツ車子会社ポルシェと協業すると発表した。電池セルの正極材を供給するほか、電池残材のリサイクルを引き受ける。ポルシェの電池

ビオンテック―マラリアワクチン開発へ―

独バイオ医薬品企業ビオンテックは26日、マラリアワクチンの開発に着手すると発表した。マラリアに対しては現在、効果の高いワクチンが存在しない。優れた製品の開発に成功すればマラリア撲滅につながる可能性がある。世界保健機関(W

シュターダ―サノフィ製品を欧州20カ国で販売―

製薬大手の独シュターダは27日、仏同業サノフィと販売協定を締結したと発表した。サノフィの一般医薬品(OTC)およそ50ブランドを欧州20カ国で11月から販売する。シュターダはサノフィからOTC 13ブランドの権利を6月末

ビオンテックのワクチン、アフリカで生産へ

独バイオ医薬品企業ビオンテックと米製薬大手ファイザーは21日、両社が共同開発した新型コロナウイルス用ワクチンの生産を南アフリカの企業に委託することを明らかにした。同ワクチンがアフリカ大陸で生産される初のケースとなる。南ア

BASF―水耕栽培の印スタートアップに出資―

化学大手の独BASFは13日、水耕栽培を手がけるインドのスタートアップ企業アーバン・キサーンに出資すると発表した。IT活用型農業(アグテック)関連の事業をアジアで強化する狙い。出資額や出資比率は公表しないことで合意した。

ビオンテック―がん治療薬分野で買収―

バイオ医薬品の有力企業である独ビオンテックは19日、米同業ギリアド傘下のカイトからTCR細胞療法の開発プラットホームと、メリーランド州ゲイザースバーグにある生産施設を譲り受けることで合意したと発表した。がん細胞療法のパイ

エボニック―PA12の新工場で竣工式―

特殊化学大手のエボニックは8日、独ルール地方のマールに建設したポリアミド12(PA12)工場の竣工式を行った。今後は個々の生産工程で操業を開始し、10-12月期にフル稼働体制に入る予定だ。 PA12は軽量で安定性、耐熱性

オルネクス―タイ同業PTTが買収―

化学大手の独オルネクスは12日、投資会社アドベントが同社をタイのPTTグローバル・ケミカル(GC)に売却することで合意したと発表した。取引金額は約40億ユーロ。規制当局の承認を経て取引が10-12月期に完了すると見込んで

BASF―業績予測を再度引き上げ―

化学大手の独BASFは12日、2021年12月期の業績予測を引き上げた。上方修正は今年2度目。1-3月期に引き続き4-6月期も事業が好調だったことから、売上高を従来の「680億~710億ユーロ」から「740億~770億ユ

コベストロ

化学大手の独コベストロは12日、2021年12月期の営業利益(EBITDA)を従来予測の「22億~27億ユーロ」から「27億~31億ユーロ」へと引き上げた。下半期の業績見通しがこれまで以上に良好になったため。4-6月期の

デルタ株が感染防止策の焦点に、感染比はすでに推定50%以上

感染力が特に高い新型コロナウイルスのデルタ型変異株(インド株)が感染拡大防止対策の最大の焦点となっている。ドイツの新規感染者数は低水準で推移しているものの、ここ数日は底打ち傾向が出ており、増加に転じるのは時間の問題とみら

BASF―触媒リサイクルの米社を買収―

化学大手の独BASFは2日、触媒リサイクルを手がける米ゾディアック・エンタープライジズを買収したと発表した。使用済み触媒のリサイクル需要が拡大していることに対応する。買収金額など取引の詳細は明らかにしていない。 ゾディア

BASF―ボッシュとのスマート農業合弁を当局が承認―

化学大手の独BASFは6月29日、IoT大手の独ボッシュと共同でスマート農業ソリューションの折半出資会社を設立する計画が、審査を行った世界のすべての独禁当局から承認されたと発表した。新会社は有限会社ボッシュBASFスマー

コベストロ―組織再編、2部門7事業体体制に―

化学大手の独コベストロは1日、同日付で組織を再編したと発表した。「ポリウレタン」「ポリカーボネート」「コーティング・接着剤・特殊品」の3部門からなるこれまでの体制を、2部門7事業体体制へと改めた。市場と顧客のニーズにきめ

キュアバック―ワクチン有効率、最終評価でも50%未満―

独バイオ医薬品企業キュアバックは6月30日、同社が開発している新型コロナウイルス用ワクチンの治験最終報告を発表し、有効率が48%にとどまったことを明らかにした。中間報告の同47%を上回ったものの、すでに接種が行われている

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