ドイツ化学・薬品業界の動き

ベルギーKBC、ブルガリアUBB銀の買収完了

ベルギー金融大手のKBCグループは14日、ギリシャ・ナショナル銀行(NBG)のブルガリア子会社ユナイテッド・ブルガリアン・バンク(UBB)とリース子会社インターリースEADの買収を完了したと発表した。 KBCは昨年12月 […]

水道料金大幅上昇の恐れ、過剰施肥で水質悪化

ドイツ連邦環境庁(UBA)は9日、水道料金が今後、大幅に上昇する恐れがあることを明らかにした。耕地の過剰施肥で地下水に含まれる硝酸塩の濃度が上昇していることが背景にある。硝酸塩の濃度を飲料に適した水準に引き下げるための浄

住友化学―殺菌剤開発でBASFと協力―

住友化学は13日、農業用殺菌剤の開発で化学大手の独BASFと協力合意したと発表した。住友化学が発明した化合物を両社で開発。それぞれで独自に製剤化し、市場投入する。 共同開発する化合物は主要な病害に高い効果を持つほか、既存

バイエル―コベストロ株売却、出資比率50%未満に―

製薬・化学大手の独バイエル(レバークーゼン)6日夜、法的に分離した素材子会社コベストロの株式1,725万株を機関投資家に売却し出資比率を従来の53.3%から44.8%へと引き下げた。今後も連結対象とするものの、中期的には

リンデ―プラクスエアと合併を監査役会が承認―

工業ガス大手の独リンデ(ミュンヘン)は1日の監査役会で、米同業プラクスエアとの合併計画を承認した。被用者代表の役員は、合併が実現すると独・欧州で大規模な人員削減が行われる恐れがあるとして反対の姿勢を示していたが、経営側の

BASF―中国合弁でプロピオン酸の生産能力拡大―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は1日、中国石油化工との合弁会社BASF-YPCでプロピオン酸の生産能力を拡大すると発表した。中国やインドなどアジア諸国で穀物飼料保存剤としての需要が拡大しているためで、南

メルク―がん免疫療分野で英バイオ企業と提携強化―

製薬大手の独メルク(ダルムシュタット)は4日、がん免疫治療法の分野で英国のバイオ企業Fスター(F-star)との提携を強化すると発表した。がん免疫治療薬の開発パイプラインを拡充し、同分野で主導的な立場を獲得する考えだ。

シュターダ―大型買収を視野に―

後発医薬品大手の独シュターダ(バート・フィルベル)が大型買収を検討している。同社は今夏中にも投資会社の傘下に入り潤沢な買収資金を調達できる見通しとなったためだ。マティアス・ヴィーデンフェルス社長が日曜版『ヴェルト』紙に明

コテサ

自動車や航空機向け部品の有力企業である独コテサは1日、米航空機大手ボーイングから初めて受注を獲得したと発表した。軍用輸送ヘリコプター「H-47チヌーク」向けに繊維強化樹脂製のハニカムコア(蜂の巣状の構造材)を供給する。契

バイオマスからアニリン、コベストロなどが製造方法開発

化学基礎原料のアニリンをバイオマスから製造することに、化学大手の独コベストロなどが成功した。石油などの化石燃料を原料に合成するこれまでの手法に比べ環境負荷が小さいなどメリットは大きく、研究・開発チームは今後、量産技術の開

メルク―ゲノム編集の新技術を開発―

ライフサイエンス大手の独メルク(ダルムシュタット)は17日、新しいゲノム編集技術を開発したと発表した。従来の技術に比べて効率性、柔軟性、正確性が高いうえ、これまでアクセスできなかったゲノム内の領域にもアクセスできるという

メルク―1-3月期2ケタ増益に―

製薬・化学大手の独メルク(ダルムシュタット)が18日発表した2017年1-3月期(第1四半期)決算の営業利益(EBITDA、特別要因を除く)は前年同期比14.5%増の12億4,000万ユーロへと拡大した。糖尿病治療薬分野

メルク―事業部門を子会社化―

製薬・化学大手の独メルクは16日、同社を構成する製薬、ライフサイエンス(試薬など)、パフォーマンス素材(液晶など)の3部門を子会社化する方針を明らかにした。それぞれの部門がその可能性をフルに生かせるようにすることが狙い。

K+S

独肥料大手のK+Sが投資家の受け入れに向けて交渉を行っている。ブルクハルト・ローア社長が日曜版『フランクフルター・アルゲマイネ(FAS)』紙に明らかにしたもので、「投資家がわが社の戦略的な取り組みに伴走するのであれば、心

化学・製薬業界が売上予測を大幅引き上げ

独化学工業会(VCI)は10日、同国化学・製薬業界の今年の売上高予測を前年比3.5%増の1,912億ユーロとし、従来予測(同1.5%増の1,857億ユーロ)から大幅に引き上げた。上方修正は2度目。第1四半期(1~3月)の

労働時間柔軟化へ、独北東部の化学労使が合意

ドイツ北東部の化学労使は9日、労働時間を柔軟化する協定を締結した。これまで同地の雇用者団体(ノルトオストヒェミー)と化学労組(IG BCE)が一律で取り決めていた週労働時間を加盟企業の事業拠点がそれぞれ取り決めるようにす

メルク

化学大手の独メルクは2日、凹凸のない段ボールやラベルの表面に立体感を出す疑似エンボス印刷の分野でスイスのUVコーティングメーカー、シュミット・リーナーと提携すると発表した。メルク独自の疑似エンボス印刷技術「VE3D」をさ

エボニック―約20%の増収に、販売増と買収の効果で―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)が5日発表した2017年1-3月期(第1四半期)決算の売上高は前年同期比19%増の36億8,300万ユーロと大きく拡大した。米同業エアー・プロダクツから買収した特殊添加剤事業を決算に

BASF―精密農業分野で買収―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は4月25日、ITベースの農業支援モデルを開発する米ZedXを買収することで合意したと発表した。栽培のうえで重要なデータを収集・分析して生産性を高める精密農業分野で事業を強

バイエル―業績見通し引き上げ、素材好調で―

製薬・化学大手の独バイエル(レバークーゼン)は4月27日の決算発表で2017年12月期の業績予測を引き上げた。素材子会社コベストロが好調なためで、売上高を従来予測の490億ユーロ以上(前期比で1ケタ台前半~半ばの増加率)

麻酔薬がドイツで不足、最大手GSKの供給削減で

全身麻酔用鎮痛剤「レミフェンタニル」がドイツで不足している。同薬の最大手メーカーである英グラクソ・スミスクライン(GSK)がドイツ向けの供給を減らしているためだ。事態を重くみた連邦医薬品・医療機器審査局(BfArM)は医

独産業ガス最大手リンデ、ルーマニアでガス販売業2社買収

独産業ガス最大手リンデのルーマニア子会社リンデガスはこのほど、同国のガス販売会社ITOインダストリーズ・インターナショナルとロドミール・エキスパートを買収したと発表した。ブカレスト、ヤシ、クルジュ・ナポカ、オラデアなど主

クレックナー・ペンタプラスト―英同業を買収―

米投資会社SVPグローバル傘下の独包装材大手クレックナー・ペンタプラスト(KP、モンタバウアー)は7日、親会社SVPから英同業リンパックを買収すると発表した。両社は事業の補完性が高いことから、KPは今回の買収を実施。硬質

BASF―漂白粘土事業などを米社に売却―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は7日、漂白粘土・鉱物系吸着剤事業を鉱山大手の米EPミネラルズに売却することで合意したと発表した。経営資源を成長分野に絞り込む戦略に基づく措置。売却金額など取引の詳細は公表

シュターダ―投資2社が最大53億ユーロで買収へ―

後発医薬品大手の独シュターダ(バート・フィルベル)は10日、同社の売却に向けた入札で投資大手ベイン・キャピタルとシンベンからなる企業連合が落札したと発表した。同企業連合は今後、シュターダを対象に株式公開買い付け(TOB)

バイオテスト―中国企業が買収―

独中堅製薬会社バイオテストは7日、中国の投資会社・科瑞集団(Create Group Corporation)に自社売却することで合意したと発表した。科瑞の支援を受けて事業を拡大する考えで、科瑞の傘下企業2社と企業結合契

フレゼニウス―後発医薬品メーカー買収に向け交渉―

総合医療大手の独フレゼニウス(バート・ホンブルク)は7日、後発医薬品子会社カービが米同業エイコーン(Akorn)の買収に向けて交渉している事実を明らかにした。ブルームバーグ通信の報道を追認したもので、交渉は進展した段階に

コスメティック用品の模造品押収量、昨年は50%以上増加

ドイツのコスメティック製造事業者団体VKEは4日、同国の税関で押収された模造コスメティック用品の数が昨年は64万6,170個に達し、前年比で51.7%も増加したと発表した。模造品撲滅に向けた税関と業界の連携が奏功したとい

企業の紙消費量が減少

企業で利用する紙の量が減少しているもようだ。独情報通信業界連盟(Bitkom)が従業員数20人以上の企業を対象に実施したアンケート調査の結果によると、1年前に比べて社内の印刷量が「減った」との回答は38%に上り、「増えた

バイオテスト―中国投資企業に身売り交渉―

ドイツのバイオテクノロジー企業、バイオテストは3月29日、中国の投資会社科瑞集団(Create Group Corporation)に自社売却する方向で交渉していることを明らかにした。科瑞集団は普通株で1株当たり28.5

医薬品販売の独フェニックス、セルビアに物流ハブを開所

医薬品販売大手の独フェニックスは3月28日、セルビアの首都ベオグラードに近いシマノフチ工業団地に物流ハブを開所した。国境を越えた物流体制を整備する「CEEブリッジ」計画の一環で、西バルカン6カ国に医薬品を供給する。投資額

リンデ―米事業を部分放出か、プラクスエアとの合併で―

工業ガス大手の独リンデ(ミュンヘン)は米同業プラクスエアとの合併計画に対する独禁当局の承認を得るために、米国事業を部分放出しなければならないもようだ。経済誌『ヴィルツシャフツボッヘ』が23日、報じたもので、コンサルティン

BASF―米農薬大手FMC買収を検討か―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が米農薬大手FMCの買収を視野に入れているとの観測が浮上している。農業化学業界では巨大合併で下位メーカーを圧倒する2大大手が誕生しようとしていることから、BASFは買収を通

BASF―皮革化学事業を売却―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は23日、皮革化学事業を蘭同業スタールグループに売却することで合意したと発表した。取引金額は明らかにしていないものの、BASFはスタールに16%出資。仏投資大手ウェンデルグ

BASF―研究開発用スパコンをIT大手と共同開発―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は17日、世界最大級のスーパーコンピューターを米IT大手ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)と共同開発すると発表した。新製品の開発に要する時間とコストを大幅

ワッカー・ケミー―ウエハー子会社株を大量放出―

化学大手の独ワッカー・ケミー(ミュンヘン)は15日、シリコンウエハー子会社シルトロニックの株式630万株を機関投資家に売却し、出資比率を51.8%から30.8%へと引き下げたと発表した。売却益は3億5,200万ユーロに上

エボニック―化粧品防腐剤開発会社を買収―

化学大手の独エボニック(エッセン)は13日、化粧品防腐剤の開発・販売を手がける独ドクター・シュトレートマンス(Dr.Straetmans)を買収することで合意したと発表した。化粧品メーカー向けの製品を一手に提供できるよう

メルク―バイオシミラー事業売却へ―

製薬・化学大手の独メルク(ダルムシュタット)は9日の決算発表で、バイオシミラー(バイオ医薬品の後続品)事業の売却計画を明らかにした。製薬分野の経営資源を特許薬に絞り込む考え。すでに売却交渉を進めており、極めて進展した段階

シュターダ―中国企業が買収提案か―

独後発医薬品大手シュターダ(バート・フィルベル)の買収を中国の複合企業である復星国際の傘下企業、上海復星医薬が検討しているとの観測が浮上している。シュターダに対してはすでに投資会社アドベントとパーミラの企業連合と、同ベイ

BASF

化学大手の独BASFは14日、上海近郊のソウケイ(Caojing)に酸化防止剤の生産施設を建設すると発表した。2億ユーロ強を投じて樹脂添加剤の世界生産ネットワークを拡充する計画の一環で、年産能力は4万2,000トン。20

化学・製薬業界が売上予測引き上げ

独化学工業会(VCI)は9日、同国化学・製薬業界の今年の売上高予測を前年比1.5%増の1,857億ユーロとし、従来予測の同1%増から上方修正した。石油価格の上昇を受けて出荷価格の上昇率見通しを従来の0.5%から1%へと引

エボニック―価格低下など響く、減収減益に―

特殊化学大手のエボニック(エッセン)が2日発表した2016年12月期の営業利益(EBITDA、調整済み)は前期比12%減の21億6,500万ユーロへと落ち込んだ。比較対象の15年12月期は飼料用タンパク質事業が好調で全体

メルク

製薬大手の独メルクは2日、アレルギー薬子会社アレルゴファーマが同国北部のラインベークに新工場を開設したと発表した。アレルギー薬事業をグローバルレベルで拡大する戦略に基づく措置。2013年12月に着工し、総額4,200万ユ

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