ドイツ化学・薬品業界の動き

エボニック―飼料用プロバイオティクスを出展―

家畜の腸内環境を改善する飼料用プロバイオティクス製品を特殊化学大手の独エボニック(エッセン)が今月中旬にハノーバーで開催された酪農用製品見本市「ユーロティア2016」に出展した。食の安全に対する消費者の意識の高まりを受け […]

メルク―営業益見通し引き上げ―

製薬・化学大手の独メルク(ダルムシュタット)は15日の決算発表で2016年12月期の営業利益(EBITDA、特別要因を除く)見通しを引き上げた。製薬部門で中止となった研究プロジェクトの引当金およそ4,000万ユーロを取り

メルツ―従業員を1割削減へ―

新薬メーカーの独メルツ(フランクフルト)は18日の決算発表で、従業員の約1割に当たる250~300人を削減することを明にした。主力製品の特許切れと新製品の開発の失敗を背景に業績悪化が続いているため。同社は2年前にも100

シュターダ―英サプリメーカーを買収―

後発医薬品・一般医薬品製造の独シュターダ(バート・フィルベル)は21日、サプリメント製造の英ネイチャーズ・エイドを同日付で買収したと発表した。シュターダは収益力の高いブランド品事業を強化しており、その方針に基づいてビタミ

痴呆症患者の治験参加基準を緩和へ

独連邦議会(下院)は11日、痴呆症患者が治験に参加する際のハードル引き下げを柱とする法案を可決した。これまでは患者本人にメリットがなければ認められなかったが、今後は一定条件を満たせばメリットがなくても治験を行えるようにな

ビルケンシュトック―自然化粧品など新分野に進出―

コルクを用いた足形にフィットするサンダルで有名な靴製造の独ビルケンシュトック(ノイシュタット・アン・デア・ヴィート)が、新たな事業分野を開拓する。オリファー・ライヒェルト社長が経済誌『ヴィルトシャフツボッヘ』に明らかにし

ブリヂストン

ブリヂストンの傘下企業である米ファイアストン・ビルディング・プロダクツ(FSBP)は9日、独西部のハインスベルクに屋根用断熱材の生産施設を新設すると発表した。ブリヂストンが2016年中期経営計画で打ち出した多角化事業の拡

化学・製薬業界に危機感、研究開発費の税優遇など要求

独化学工業会(VCI)は14日、同国の化学・製薬産業を支援するために政府は研究開発費の税優遇措置などを導入すべきだと要求した。世界的に競争が厳しさを増していることを受けたもので、技術革新を促進する体制の構築が必要だとして

メルク―中国に医薬品工場―

製薬・化学大手の独メルク(ダルムシュタット)は4日、上海北部の南通市で医薬品工場の竣工式を行った。中国需要の拡大を見据えた措置。これまでは同国に医薬品を輸出してきたが、今後は現地での生産に乗り出す。 メルクは2013年、

エボニック―7-9月期2ケタ減益に―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)が4日発表した2016年7-9月期(第3四半期)決算の営業利益(EBITDA、調整済みベース)は5億7,800万ユーロとなり、前年同期比で11%減少した。製品価格の下落を受けて主力の

バイヤスドルフ―利益見通し引き上げ―

化学大手の独バイヤスドルフ(ハンブルク)は3日、2016年12月期の売上高営業利益率(EBITベース、調整済み)を上方修正した。1-9月期の業績が好調だったためで、過去最高となった前期実績の14.4%を「やや上回る」とし

出光興産

出光興産は7日、有機EL材料分野で独メルクと提携合意したと発表した。それぞれが保有する特定領域の特許を相互利用することで材料開発領域を拡大するとともに、新しい有機EL材料の創出につなげていく考え。両社は今後、相互特許利用

BASF

化学大手の独BASFは8日、樹脂添加剤分野で今後5年間に総額2億ユーロ以上を投資すると発表した。酸化防止剤と光安定剤の需要が世界的に拡大しているためで、生産能力を拡大するほか、工場のデジタル化を推し進める。投資額の約半分

化学業界が売上予測引き下げ、今年4度目

独化学工業会(VCI)は2日、独業界(製薬を含む)の今年の売上高を従来予測の「前年比1.5%減の1,860億ユーロ」から「同3%減の1,830億ユーロ」へと引き下げた。下方修正は3月、5月、7月に次いで4度目。出荷価格が

BASF―利益見通し堅持―

化学大手の独BASFは10月27日の決算発表で、2016年12月期の営業利益(EBIT、特別要因を除く)見通しを据え置いた。ルートヴィヒスハーフェン本社工場で17日に起きた爆発・火災事故で利益が圧迫されるものの、「前期実

バイエル―処方薬事業が好調、6%の営業増益に―

ライフサイエンス大手の独バイエル(レバークーゼン)が10月26日発表した2016年7-9月期(第3四半期)決算の営業利益(EBITDA、特別要因を除く)は26億8,200万ユーロとなり、前年同期比で6.0%増加した。主力

アステラス製薬―独社を買収、がん事業強化へ―

アステラス製薬は10月28日、ドイツのバイオ医薬品開発企業ガニメド・ファーマシューティカルズを株主から完全買収することで合意したと発表した。中核事業のがん治療薬分野で開発パイプラインを拡充する。数週間以内の買収手続き完了

メルク―バイオシミラー事業を売却か―

製薬大手の独メルクがバイオシミラー(バイオ医薬品の後続品)事業の売却に向けて動き出したとの観測が浮上している。ロイター通信が消息筋の情報として10月28日に報じたもので、米投資銀行JPモルガン・チェースに売却先候補の模索

リンデ

工業ガス・プラントエンジニアリング大手の独リンデ(ミュンヘン)は10月28日、コスト削減の強化方針を明らかにした。競合に比べ収益力が低いためで、2019年からのコスト削減幅を従来目標の年3億7,000万ユーロから同5億5

BASFが不可抗力条項を発動、一部製品の供給に支障

化学大手の独BASFは10月31日、一部の製品について供給契約の不可抗力条項(フォースマジュール)を発動すると発表した。ルートヴィヒスハーフェン本社工場で17日に起きた爆発・火災事故の影響で生産量と在庫がともに大きく減少

SGLカーボン―黒鉛電極事業を昭和電工に売却―

炭素製品大手の独SGLカーボン(ヴィースバーデン)は20日、黒鉛電極事業を手がける子会社SGL GEホールディングを昭和電工に完全売却すると発表した。黒鉛価格の大幅な下落を受けて同事業は業績に足かせになっていることから、

サイトトゥールズ―治験やり直しに―

独バイオ企業サイトトゥールズ(ダルムシュタット)は21日、主力医薬品「デルマプロ(Dermapro)」の治験をやり直すことを明らかにした。同薬の製造委託先企業の不手際が原因となり治験の最終段階で薬効を確認できなったため。

BASFが近日中に生産再開へ、生産停止と臨時措置で利益圧迫も

化学大手の独BASFは19日、ルートヴィヒスハーフェン本社工場の爆発・火災事故で停止状態にある生産施設を近日中に再稼働させていくと発表した。アナリストの間からは生産停止が年明け以降まで続くとの見方も出ていたが、同社は緊急

BASF―7-9月期利益がアナリスト予想を上回る水準に―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は11日、2016年7-9月期(第3四半期)暫定決算の営業利益(EBIT、特別要因を除く)が前年同期比5.4%減の15億ユーロに縮小したものの、アナリスト予想平均(13億ユ

メルク―新製品売上で40億ユーロを目標に―

製薬・化学大手の独メルク(ダルムシュタット)は13日、今後市場に投入する新製品の売上高で2022年までに計40億ユーロを確保するとの目標を発表した。製薬部門で20億ユーロ、試薬などのライフサイエンスと液晶などのパフォーマ

バイエル―中国農業科学院と提携―

ライフサイエンス大手の独バイエル(レバークーゼン)は13日、中国農業化学院(CAAS)と研究協力すると発表した。小麦の生産性を向上させ、世界の人口拡大に対応できるようにする狙い。生産性に関わる遺伝子とその相互作用を解明し

BASFの2工場で爆発事故、2人死亡1人行方不明

西南ドイツのルートヴィヒスハーフェンとランパートハイムにあるBASFの工場で17日に爆発事故がそれぞれ起きた。これまでに2人の死亡、約30人の負傷が確認されている。製品供給に支障が出るかは不明。 ルートヴィヒスハーフェン

高額医薬品の薬剤費抑制へ、上市後1年以内でも薬価交渉対象に

ドイツ政府は12日の閣議で、医薬品供給強化法案を了承した。画期的な新薬の開発意欲を削がないようにするとともに、健康保険の薬剤費支出を抑制することが狙い。連邦議会(下院)の決議を経て来年から施行される見通しだ。 医薬品市場

ベーリンガー―米動物薬事業を部分売却―

製薬大手の独ベーリンガー・インゲルハイムは5日、米国の動物用医薬品事業の一部を米同業イーライリリーに売却することで合意したと発表した。取引金額は8億8,500万ドル。ベーリンガーは仏サノフィの動物薬事業を取得する条件とし

バイエル―「GM種子を欧州で販売する考えなし」=社長―

ライフサイエンス大手の独バイエルは種子大手の米モンサントを計画通りに買収しても、遺伝子組み換え(GM)種子を欧州で販売しない考えだ。欧州ではGM作物に対する消費者と農家の拒否感が極めて強いためで、ヴェルナー・バウマン社長

エボニック

特殊化学大手の独エボニックは6日、モノのインターネット(IoT)の業界団体である米「産業インターネット・コンソーシアム(IIC)」に加盟したと発表した。IICに化学企業が参加するのは同社が初めて。エボニックのデジタル戦略

BASF

化学大手の独BASFは9月28日、本社所在地ルートヴィヒスハーフェンにアセチレンの生産施設を建設すると発表した。年産能力は9万トンで、2019年末に操業を開始。現在の生産施設に取って代わる。アセチレンは同地にある約20の

エボニック

特殊化学大手の独エボニックは9月30日、墺シェールフリング工場で中空糸膜モジュール「セプラン」生産施設の起工式を行った。セプランはバイオガス中のメタンを効率的に濃縮・回収する膜。新生産施設を来年末に稼働させ、同工場のセプ

発泡スチロールの処分が困難に、他のごみとの混合焼却禁止で

10月1日付で施行された改正廃棄物法に対しゴミ処理業界や建設業界が大きな不安を抱いている。発泡スチロールの焼却処分のハードルが引き上げられたためだ。焼却を引き受ける廃棄物処理業者はほとんどなく、関連業界は改正法の撤回ない

ランクセス―過去最大の買収、添加剤事業強化へ―

化学大手の独ランクセス(ケルン)は26日、潤滑油・難燃剤向け添加剤大手の米ケムチュラを買収することで両社が合意したと発表した。景気変動の影響を緩和できる事業体制の構築戦略に沿った措置。今回の買収により世界有数の添加剤メー

バイエル―腎臓病治療薬開発でエボテックと提携―

製薬大手の独バイエル(レバークーゼン)は21日、腎臓病治療薬の開発で独バイオ企業エボテックと提携したと発表した。提携期間は5年で、特に慢性腎臓疾患に焦点を当てる。両社は子宮内膜症の新薬開発でも提携しており、協力分野を拡大

公的健保の薬剤費支出、昨年は過去最高の369億ユーロに

ドイツの公的健康保険の薬剤費支出が昨年は前年比約4%増の369億ユーロとなり過去最高を更新したことが、地域別一般健保組合(AOK)の調査機関WIdOの最新レポートで分かった。後発医薬品に比べて高額な特許薬で上昇幅が大きい

バイエル―モンサント買収で合意、総額660億ドルに―

ライフサイエンス大手の独バイエル(レバークーゼン)は14日、農業化学大手の米モンサントを買収することで両社の経営陣が合意したと発表した。買収総額は最大660億ドル(約590億ユーロ)で、ドイツ企業の外資買収では過去最大と

バイエル―業績向上見通しをアピール―

ライフサイエンス大手の独バイエル(レバークーゼン)は20日、すべての事業部門で売上高と利益率が中期的に上昇するとの見通しを明らかにした。同社は農業化学大手の米モンサントを買収することで14日に合意。これを受け米スタンダー

BASF

化学大手の独BASFは14日、独ヘンケルが西欧で展開する業務用床材・タイル接着剤、防水シーラント事業を譲り受けることで合意したと発表した。建設化学事業を強化する考え。ヘンケルから取得する事業の売上高は1,000万ユーロの

医薬品卸8社に立ち入り調査、カルテル疑惑で

ドイツ連邦カルテル庁は14日、医薬品卸業者8社を対象に立ち入り調査を実施した。違法なカルテルを結んでいた疑いがあるためで、広報担当者はメディアの問い合わせに、関与企業は顧客を相互に奪い合わないことを取り決めていた疑いが持

エボニック

化学大手の独エボニックは12日、高吸水性樹脂の年産能力を4万トン引き下げ53万トンとしたことを明らかにした。需要の減少を受けた措置で、世界に5カ所ある生産拠点のうち米ガリビール、グリーンズボロの2工場でキャパシティを縮小

化学業界第2四半期売上1.6%減に、下半期も低迷見通し

独化学工業会(VCI)が6日発表した2016年第2四半期(4~6月)の独業界売上高(製薬を含む)は前期比で1.6%減となり、4四半期連続で落ち込んだ。国内の製造業生産が低迷しているうえ、国外需要も低調なためで、前年同期比

リンデ―米同業プラクスエアとの合併交渉打ち切り―

工業ガス世界2位の独リンデは12日、同3位の米プラクスエアとの合併交渉を打ち切ったことを明らかにした。両社の合併には原則的に戦略的な意義があるものの、ガバナンスなどの詳細で意見の相違が埋まらないため破談になったと説明して

BASF―韓国で耐熱性樹脂の生産能力拡張―

化学大手の独BASFは8日、韓国南部の麗水(ヨス)工場で耐熱性の高い特殊樹脂ポリアリルスルホンの生産能力を拡張すると発表した。需要の拡大を受けた措置で、来年末から新生産ラインを稼働させる予定だ。 年産能力6,000トンの

BASF―「規模がすべてではない」、農業化学で独自路線へ―

独化学大手BASFの農業化学部門を統括するマルクス・ヘルト氏は6日、本社所在地ルートヴィヒスハーフェンでの記者会見で、「我々の成長にとって決定的に重要な要因は顧客志向と敏捷性だ」との見解を表明した。農業化学の世界6大メー

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