ドイツ化学・薬品業界の動き

オミクロン株特化ワクチン、ビオンテック連合が治験開始

独バイオ医薬品大手ビオンテックと米製薬大手ファイザーは25日、新型コロナウイルスのオミクロン株に特化したワクチンの治験を開始すると発表した。両社が開発した既存のワクチンはオミクロン株に感染した場合でも重症化を防ぐ効果は高 […]

バイオ業界の資金調達、昨年は2番目の高水準

独バイオテクノロジー業界の資金調達総額が昨年は23億ユーロに達したことが、業界団体ビオ・ドイチュラントの発表で分かった。過去最高となった前年(30億ユーロ)を下回ったものの、これまでで2番目に高い水準となっており、業界の

BASF

化学大手の独BASFは17日、ポリアミド(PA)6.6と前駆物質ヘキサメチレンジアミン(HMD)の欧州生産能力を拡大すると発表した。需要が旺盛なことから、顧客に安定供給できるようにする。西南ドイツのフライブルクにある工場

ブースター接種の年齢を12歳に引き下げ=STIKO

独ロベルト・コッホ研究所(RKI)の予防接種常任委員会(STIKO)は13日、12~17歳を対象に新型コロナウイルスワクチンのブースター接種を勧告する方針を表明した。すでに州によっては同年齢層を対象にブースター接種を実施

エボテック―イーライリリーと協業、代謝疾患薬開発で―

バイオ医薬品開発の独エボテックは18日、米製薬大手イーライリリーと代謝疾患薬の開発で協業すると発表した。糖尿病と慢性腎臓病の治療薬を共同開発する。 エボテックは作用物質候補の研究を実施。イーライリリーはそのなかから最大5

エボニック―バイオ界活性剤の量産工場建設―

特殊化学大手の独エボニックは14日、スロバキア中部のスロベンスカー・ルプチャにあるプラント内にバイオ界面活性剤の生産施設を建設すると発表した。石油を用いない環境に優しい洗剤やシャンプーの需要増に対応する。 1億ユーロのケ

コベストロ―日本特殊コーティングを完全子会社化―

化学大手の独コベストロは18日、日本特殊コーティング(JFC)の株式30%をJSRから取得し完全子会社化したと発表した。光ファイバー用コーティングの分野で競争力を強化する狙い。取引価格は数百万ユーロ。コベストロの塗料・接

コベストロ―豪社からグリーン水素調達へ―

化学大手の独コベストロは17日、豪鉄鉱石大手フォーテスキュー・メタルズ・グループ(FMG)傘下のフォーテスキュー・フューチャー・インダストリーズ(FFI)からグリーン水素とその派生物の供給を受けることで基本合意したと発表

mRNA薬のキャリア開発・生産を政府が支援

ドイツ連邦経済・気候省は3日、伝令RNA(mRNA)医薬品の重要材料である脂質ナノ粒子(LNP)の開発・生産助成指針を発表した。mRNAベースの医薬品は効果と将来性が高いことが新型コロナウイルスワクチンで確認され、今後さ

メルク―バイオ医薬品の米社買収、mRNA事業強化へ―

ライフサイエンス大手の独メルクは6日、医薬品製剤開発・製造支援事業(CDMO)の有力企業である米エクセリード(Exelead)を買収することで合意したと発表した。将来性の高い伝令RNA(mRNA)分野で事業を強化する狙い

バイエル―ゲノム編集の米マンモスと協業―

製薬大手の独バイエルは10日、米バイオ企業マンモス・バイオサイエンシズと協業合意したと発表した。遺伝子・細胞治療薬事業を強化する狙い。マンモスが持つゲノム編集技術を活用して治療が困難な疾患の医薬品を開発する。 マンモスは

BASF―米アタパルジャイト鉱山をクラリアントに売却―

化学大手の独BASFは12月28日、米フロリダ州クインシーにあるアタパルジャイト鉱山施設をスイス特殊化学大手クラリアントに売却することで合意したと発表した。事業の見直しに基づく措置。取引金額は6,000万ドル。独禁当局の

メルク―ナイジェリア初のワクチン生産に向け協業―

製薬・化学大手の独メルクは14日、ナイジェリア初のワクチン生産設備の製造プロセス開発に向けバイオ企業イノベーティブ・バイオテック(IB)と協業すると発表した。アフリカ諸国でのワクチン現地開発を目指す西アフリカ・パンデミッ

原材料不足が化学業界を直撃、来年は生産成長率2%に

原材料不足が独化学業界(製薬を含む)に大きな影響をもたらしていることが、独化学工業会(VCI)の会員企業アンケート調査で分かった。それによると、原材料の供給不足を受けて生産を縮小した企業は35%に達した。「一時的に生産を

5~11歳への接種を解禁、勧告対象は制限

独ロベルト・コッホ研究所(RKI)の予防接種常任委員会(STIKO)は9日、5~11歳を対象とする新型コロナウイルスワクチンの接種について制限付きで勧告する方針を発表した。基礎疾患を持つ児童と、重症化リスクの高い高齢者な

ブースターで新変異株に高い効果=ビオンテック

独バイオ医薬品企業ビオンテックと米製薬大手ファイザーは8日、両社が共同開発した新型コロナウイルスワクチン「BNT162b2」のブースター接種(3回目の接種)を受ければ、新変異株「オミクロン」に対しても高い効果が得られると

BASF―排ガス触媒事業を分離―

化学大手の独BASFは7日、排ガス触媒事業の分離方針を発表した。車両の電動化を背景に需要の減少が見込まれることから、戦略的なオプションを検討する。自動車業界向け事業では今後、電池材料・リサイクルを強化する意向だ。 排ガス

BASF―風力発電パークの持分を部分売却―

化学大手の独BASFは6日、エネルギー大手バッテンフォールとオランダに共同設置する洋上風力発電パーク「ホランセ・クスト・ザイト」の持分を独保険大手アリアンツに部分売却することで合意したと発表した。保有する同パークの持分4

エボニック―皮膚モデルのスタートアップに出資―

特殊化学大手の独エボニックは11月30日、人工皮膚モデルを手がけるシンガポールのスタートアップ企業レヴィヴォ・バイオシステムズに出資すると発表した。同社の皮膚モデルを利用すると動物実験なしで化粧品、化学品、医薬品を開発で

シムライズ―北米で買収、製品ポートフォリオ拡充へ―

香料大手の独シムライズは7日、カナダのテイスト・ソリューション企業ジラフ・フーズを投資会社などから完全買収することで合意したと発表した。製品ポートフォリオの幅と北米の顧客基盤を拡大する。買収金額は公表しないことで合意した

「ワクチン改良は必要」=ビオンテックCEO

新型コロナウイルスワクチンを米製薬大手ファイザーと共同開発した独ビオンテックのウール・シャヒン最高経営責任者(CEO)は3日ロイター通信が開催した会議で、新変異株「オミクロン」の出現を受けて「この新たな変異株に対する新ワ

ヘキスト工業団地の売却を出資3社が検討

フランクフルト西部のヘキスト工業団地を仏サノフィなど出資3社が売却することを検討している。複数のメディアが報じたもので、売却の可能性をすでに投資銀行と協議したもようだ。関係者は『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』

ビオンテック

独バイオ医薬品企業ビオンテックは19日、開発中の皮膚がん治療薬「BNT111」に米食品医薬品局(FDA)の迅速承認手続きが適用されたと発表した。同薬は標準的な治療法が少ない進行性黒色腫腫患者を対象とする医薬品。同社が米フ

18歳以上にブースター、独予防接種委が勧告へ

国の予防接種常任委員会(STIKO)は18日、追加免疫(ブースター)接種の勧告対象を18歳以上の新型コロナウイルス用ワクチン接種完了者全員に拡大する意向を発表した。これまでは70歳以上の高齢者などに限定してきたが、感染者

ランクセス―高機能材料事業ユニットを法的に独立化―

化学大手の独ランクセスは11日、高機能材料(HPM)事業ユニットを法的に独立させると発表した。車両電動化のトレンドを踏まえた措置で、来年上半期に手続きを開始する。 HPM事業ユニットでは強度や耐熱性の高いエンジニアリング

BASF―洋上風力発電パークの電力を長期購入―

化学大手の独BASFは11日、デンマークのエネルギー大手オーステッドから洋上風力発電で作る電力の供給を受けることで合意したと発表した。BASFは生産の脱炭素化に取り組んでおり、すでに独RWE、スウェーデンのバッテンフォー

化学業界がコロナ禍前を凌駕、売上記録更新へ

独化学工業界(VCI)は16日、同国化学・製薬業界の2021年売上高を従来予測の前年比11%増の2,110億ユーロから同15.5%の2,200億ユーロへと上方修正した。上昇した原料調達コストの転嫁が順調に進んでいるためで

アドブルー不足が深刻に、物流やバス運行に支障の恐れ

ディーゼル車の排ガス浄化に欠かせないアドブルー(尿素水)が不足している。アドブルーがなければディーゼル車は法律上、走行できないことから、事態が一段と悪化すると物流やバスの運行に支障が出る恐れがある。 独物流業界団体BGL

ビオテスト―製薬大手グリフォルスのTOBを支持―

血液製剤製造の独ビオテストは5日、スペインの製薬大手グリフォルスが同社を対象に実施する株式公開買い付け(TOB)を支持すると発表した。グリフォルスはすでにビオテストの親会社である中国企業、科瑞集団(Create Grou

三菱ケミカル―独に投資、半導体洗浄能力増強へ―

三菱ケミカルは1日、半導体産業が盛んな独東部ドレスデンの拠点にクリーンルームを新設すると発表した。世界的に旺盛な半導体需要を踏まえ、半導体洗浄能力を増強。顧客の生産をサポートしていく。 約1,000万ユーロを投じて現地子

FMC―組織再編へ、従業員5000人を削減―

総合医療大手フレゼニウスの人工透析子会社フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC)は2日、組織再編計画を発表した。新型コロナウイルス感染拡大の直撃を受けていることから、再編を通して収益力を強化する。 人工透析患者は免疫力が

エボニック―植物エキス製造のボタニカを買収―

特殊化学大手の独エボニックは10月28日、植物エキス製造のスイス企業ボタニカを買収すると発表した。化粧品材料市場での地位を強化する狙い。買収金額は公表していない。 ボタニカは1998年の設立。1,000種類以上の植物から

BASF―業績見通し引き上げ、7-9月期営業益は3倍以上に―

化学大手の独BASFは10月27日の決算発表で2021年12月期の業績予測を引き上げた。7-9月期の実績が良好だったうえ、今後も堅調な需要が予想されるためで、売上高を従来の「740億~770億ユーロ」から「760億ユーロ

12歳以上であればブースター接種は可能=保健省

12歳以上のドイツ在住者は新型コロナウイルス用ワクチンの追加免疫(ブースター)接種を受ける権利があることが分かった。独保健省の確認を得た情報として10月27日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。 ドイツではす

ビオンテック―アフリカにmRNAワクチン工場建設へ―

独バイオ医薬品企業ビオンテックは26日、伝令RNA(mRNA)ベースのワクチン工場をアフリカに建設することでルワンダ政府および、セネガルのダカール・パスツール研究所(IPD)と基本合意したと発表した。アフリカの人々に十分

BASF―中国電池大手SVOLTと協業、正極材開発などで―

化学大手の独BASFは25日、中国電池大手の蜂巣能源科技(SVOLT)と協業合意したと発表した。電池正極材の開発と、SVOLT製電池セルのリサイクルで協力する。また、原料の共同調達を検討する。BASFはSVOLTの競合で

エボニック―東南アジアに微粒子シリカ工場建設―

特殊化学大手の独エボニックは14日、微粒子シリカの生産施設を東南アジアに建設する計画を発表した。同事業を強化する狙い。計画は現在、基本設計段階にあり、工場の設置場所など詳細は決まっていないもようだ。基礎設計作業を来年に完

三菱ケミカル―独でポリエステルフィルムの生産能力増業―

三菱ケミカルはこのほど、独南部のヴィスバーデン工場でポリエステルフィルムの生産能力を増強すると発表した。世界需要の拡大を見据えたもので、2018年稼働の米国・サウスカロライナ工場、22年稼働予定のインドネシア・ジャカルタ

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