EUにおける通商政策動向

独仏首脳が新条約に署名、連携強化で欧州統合深化を牽引

ドイツのメルケル首相とフランスのマクロン大統領は22日、ドイツ西部のアーヘンで会談し、両国が連携を強化して欧州統合の推進を目指す新条約に署名した。英国のEU離脱やポピュリズムの台頭などを背景に欧州の結束が揺らぐ懸念が強ま […]

英議会がEU離脱案を否決、メイ首相は続投

英国の下院は15日、政府がEUと合意したEU離脱案の採決を行ったが、賛成202、反対432の大差で否決した。これを受けて最大野党・労働党が提出した内閣不信任案は否決され、メイ首相の続投が決まったものの、議会の承認を得るメ

EU・米通商交渉で農産品「除外」、欧州委が交渉指令案を公表

欧州委員会は18日、米国との通商協議の方針をまとめた交渉指令案を公表した。工業製品の関税や非関税障壁の撤廃を目指す一方、農産品は交渉対象から除外した。月内にも閣僚理事会の承認を得て米国との交渉に入る方針だが、米側は農産品

EU、ミャンマー・カンボジア産コメの輸入制限

EUの欧州委員会は16日、ミャンマーとカンボジア産のコメに対する緊急輸入制限(セーフガード)措置を発動すると発表した。両国からの安価なインディカ米の流入が急増し、域内の事業者を圧迫していることを受けたもので、18日付で実

英メイ首相、不信任回避も苦境続く

英国の与党・保守党は12日、EU離脱案をめぐって批判を浴びているメイ党首の信任投票を行ったが、信任200、不信任117でメイ氏の党首と首相の続投が決まった。これによって首相が交代し、英国とEUとの離脱交渉に空白期間が生じ

欧州議会が日欧EPA承認、来年2月発効へ

欧州議会は12日の本会議で、日本とEUの経済連携協定(EPA)を賛成多数で承認した。日本では今月8日に参院本会議で承認され、すでに国内手続きが完了しているため、協定は来年2月1日付で発効する見通しとなった。 本会議では賛

ロシアへの経済制裁、7月末まで半年延長

EUは13日開いた首脳会議で、ウクライナ情勢を受けて発動したロシアに対する経済制裁を6カ月延長することで合意した。同制裁は来年1月末に期限を迎えるが、停戦協定である「ミンスク合意」の履行に関して進展がみられないため7月末

英メイ政権が議会で苦境、EU離脱案の採決めぐり

英国議会で11日、EUと合意した離脱案の可否をめぐる採決が行われる。合意案がEU残留派と「ハード・ブレグジット(強硬離脱)」派の双方から批判を浴び、与党・保守党から一部でも造反が出れば離脱案を批准できない状況にある中、4

EU、英との離脱協定・政治宣言で正式合意

EUは25日に開いた臨時首脳会議で、英国の離脱条件を定めた離脱協定案と、離脱後の双方の関係の大枠を定める政治宣言案で正式合意した。これによって17カ月に及んだ離脱交渉は、英国が離脱する2019年3月29日を前に大きな山場

英がEU離脱協定案を閣議承認、議会の批准が新たな焦点に

英政府は13日、同国のEU離脱をめぐる実務者レベルの交渉で、離脱条件を定めた協定案などについて暫定合意したと発表した。これを受けて14日に開いた臨時閣議で協定案が承認され、25日に開かれる予定のEU臨時首脳会議で双方が正

英で親EU派の閣僚辞任、メイ政権の離脱方針に反発

英国のジョンソン運輸担当閣外相は9日、メイ首相の離脱方針に反対する意向を表明して辞任した。同氏は7月に外相を辞任した強硬離脱派の旗振り役、ボリス・ジョンソン氏の弟。ジョンソン閣外相は親EU派で2016年の国民投票では残留

英離脱に伴うEU2機関の移転、欧州議会が承認

欧州議会は25日、EU離脱を決めた英国にあるEU2機関の移転を承認した。EUの薬事規制を統括する欧州医薬品庁(EMA)はオランダのアムステルダム、銀行監督を担当する欧州銀行監督機構(EBA)は仏パリに移転する。 英国の離

EUと英の離脱交渉がなお難航、合意期限を12月に先送りへ

EUは17、18日に開いた首脳会議で英国と進めている離脱交渉について協議したが、大きな進展なく終了した。EUは正式合意の場となる臨時首脳会議を11月に開く方針だったが、今回の結果を受けて開催の見送りを決定。「合意なき離脱

EUとシンガポール、FTA・投資保護協定に署名

EUとシンガポールは19日、ブリュッセルで開かれたアジア欧州会議(ASEM)首脳会議で、自由貿易協定(FTA)および投資保護協定に署名した。両協定は欧州議会で採決が行われ、承認されると、FTAについては欧州委員会の任期が

「合意なき離脱」、電力供給や鉄道運行に支障も=英政府

英政府は12日、欧州連合(EU)離脱交渉が不調に終わり、通商協定などがまとまらないまま2019年3月の離脱期限を迎えた場合のリスクに関する新たな文書を公表した。最悪のシナリオである「合意なき離脱」になった場合、北アイルラ

「合意なき離脱」、電力供給や鉄道運行に支障も=英政府

英政府は12日、EU離脱交渉が不調に終わり、通商協定などがまとまらないまま2019年3月の離脱期限を迎えた場合のリスクに関する新たな文書を公表した。最悪のシナリオである「合意なき離脱」になった場合、北アイルランドへの電力

カンボジアの関税優遇停止手続きに着手、ミャンマーも停止検討

欧州委員会のマルムストローム委員(通商担当)は5日、カンボジアのフン・セン政権が野党や報道機関への弾圧を強めていることを受け、同国からの輸入品に対する関税優遇措置の停止に向けた手続きに着手したことを明らかにした。また、ミ

EUと英の離脱交渉、合意期限を11月に先送り

英国のEU離脱をめぐる同国とEUの交渉が依然として難航している。EUは19、20日にオーストリアのザルツブルクで非公式首脳会議を開き、EU離脱問題について協議したが、北アイルランドとアイルランドの国境管理など懸案をめぐる

欧州委がWTO改革案を発表、通商ルール刷新など提案

欧州委員会は18日、世界貿易機関(WTO)の改革案を発表した。急速に存在感を増す中国などを念頭に、世界経済の実態に即した通商ルールを早急に整備する必要があると指摘。産業補助金など市場を歪める貿易慣行に対する監視強化や、紛

マクドナルドに対する税優遇は「適法」、3年に及ぶ調査終了

欧州委員会は19日、米マクドナルドがルクセンブルクから受けた税優遇措置について、約3年に及ぶ調査の結果、両者の取り決めに違法性はなかったと結論づけた。欧州委はこれまでに米アップル、アマゾン・ドット・コム、スターバックス、

EU・米通商協議で初の閣僚会合、11月中に「具体的成果を」

欧州委員会のマルムストローム委員(通商担当)は10日、ブリュッセルでライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と会談し、7月のEU・米首脳会談で合意した貿易障壁の撤廃に向けた通商交渉が本格始動した。双方は高官級の作業部会

ホルモン牛肉めぐる紛争、EUが米と交渉開始へ

欧州委員会は3日、EUと米国の肥育ホルモン剤を使用した米国産牛肉の輸入制限をめぐる通商紛争の解決に向けた交渉を開始する方針を打ち出した。激化しているEUと米の貿易摩擦の緩和が狙い。EU加盟国の承認を経て交渉を行い、米国産

米の対応次第で自動車関税撤廃も、欧州委員が示唆

欧州委員会のマルムストローム委員(通商担当)は8月30日、欧州議会で米国との通商協議について進捗状況を報告し、通商政策をめぐる「深い溝」は埋まっていないとしたうえで、「もし米国が同じように対応するのであれば、EUは自動車

中国製太陽光パネルの輸入制限、9月に解除へ

EUが中国製太陽光パネルに適用している輸入制限措置を9月に解除する見通しだ。域内の太陽光パネルメーカーの延長要請を却下する形となる。ロイター通信が24日に報じた。 EUは2013年、中国の太陽光パネルメーカーが不当な廉価

自動車以外の工業製品で関税撤廃へ、EUと米が交渉開始で合意

欧州委員会のユンケル委員長は25日、ホワイトハウスでトランプ米大統領と会談し、自動車を除く工業製品の関税撤廃や、米国産の液化天然ガス(LNG)や大豆の輸入拡大に向けて交渉を開始することで合意した。トランプ大統領は、交渉中

中国製電動自転車に反ダンピング措置、欧州委が暫定発動

欧州委員会は18日、中国製の電動自転車に対して暫定的な反ダンピング(不当廉売)措置を発動すると発表した。すべての中国製電動自転車を対象に、19日付で反ダンピング関税を課す。税率は21.8~83.6%。 欧州委は欧州自転車

欧州委が英の「無秩序離脱」を懸念、加盟国に準備強化を要請

EUで英国が協定を結ばないまま無秩序に離脱し、多くの分野で大混乱が生じる懸念が強まっている。離脱交渉が進まず、期限とされる10月までに合意できない可能性が出ているためで、欧州委員会は19日、こうした事態に陥った際に対応す

日欧首脳が経済連携協定に署名、19年3月までの発効目指す

日本とEUは17日、経済連携協定(EPA)に署名した。英国がEUを離脱する2019年3月末までの発効を目指し、国会と欧州議会の批准手続きに入る。発効すると、世界の国内総生産(GDP)の約3割、世界貿易の約4割を占める世界

中国製電動自転車に反ダンピング措置、欧州委が暫定発動

欧州委員会は18日、中国製の電動自転車に暫定的な反ダンピング(不当廉売)措置を発動すると発表した。すべての中国製電動自転車を対象に、19日付で反ダンピング関税を課す。税率は21.8~83.6%。 欧州委は欧州自転車製造者

ユーロ圏の18年予想成長率、2.1%に下方修正=欧州委

欧州委員会は12日発表した最新の経済予測で、ユーロ圏の2018年の域内総生産(GDP)実質伸び率を2.1%とし、前回予測(5月)の2.3%から0.2ポイント下方修正した。EUと米国の貿易摩擦、原油高で景気回復のペースが鈍

英メイ内閣がEU離脱交渉方針で合意、穏健路線へ軌道修正

メイ英首相は6日、臨時の閣議を開き、EU離脱後の通商関係を巡る交渉方針で合意した。工業製品や農産品の規格や基準については離脱後もEUのルールに従うことや、モノに限定した自由貿易圏を創出することなどをEU側に提案する。単一

加盟国、鉄鋼セーフガードの暫定的導入を承認

EU加盟国は5日、米国による鉄鋼・アルミニウムの輸入制限への対抗措置として、欧州委員会が提案した鉄鋼製品に対する緊急輸入制限(セーフガード)の暫定的導入を承認した。同措置は米市場から締め出された鉄鋼製品が大量にEU市場に

7月中旬にもセーフガード発動、米鉄鋼輸入制限に対抗で

欧州委員会のマルムストローム委員(通商担当)は6月26日の記者会見で、米国による鉄鋼・アルミニウムの輸入制限への対抗措置として、7月中旬にも鉄鋼製品に対する緊急輸入制限(セーフガード)を暫定的に発動する可能性があると述べ

ユーロ圏企業の約半数、英事業の縮小や撤退を計画

スイス金融大手のUBSがユーロ圏の企業600社を対象に行った調査で、半数近い企業が英国事業の縮小や撤退を計画していることが分かった。EU離脱交渉が北アイルランドの国境管理問題が障害となって難航しており、通商協定などがまと

EUのクリミア制裁、1年延長が決定

欧州連合(EU)は18日、ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の編入を受けて実施しているクリミア製品輸入禁止などの制裁措置を1年間延長すると発表した。6月23日が期限だったが、2019年6月23日まで継続する。 EUは

EUが対米報復関税を発動、米は自動車への追加関税を警告

欧州委員会は22日、米国が今月1日付で発動した鉄鋼・アルミニウムの輸入制限への対抗措置として、総額28億ユーロ規模の米国産品に報復関税を発動した。これに対して米トランプ大統領は、EUから米国に輸出される自動車に追加関税を

EUのクリミア制裁、1年延長が決定

EUは18日、ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の編入を受けて実施しているクリミア製品輸入禁止などの制裁措置を1年間延長すると発表した。6月23日が期限だったが、2019年6月23日まで継続する。 EUは2014年に

7月に報復関税発動へ、米輸入制限受け欧州委が正式決定

欧州委員会は6日、米国が今月1日付で発動した鉄鋼・アルミニウムの輸入制限への対抗措置として、米国産品に報復関税を課す方針を正式決定した。月内に必要な手続きを終え、7月から最大28億ユーロ規模の報復関税を導入する方針だ。

知財侵害で中国をWTO提訴、進出企業に技術移転を強要

欧州委員会は1日、中国が欧州企業の知的所有権を侵害しているとして、世界貿易機関(WTO)に提訴したと発表した。中国に進出した欧州企業が中国側に技術移転を強要されており、こうした投資慣行はWTOルールに違反すると主張してい

知財侵害で中国をWTO提訴、進出企業に技術移転を強要

欧州委員会は1日、中国が欧州企業の知的所有権を侵害しているとして、世界貿易機関(WTO)に提訴したと発表した。中国に進出した欧州企業が中国側に技術移転を強要されており、こうした投資慣行はWTOルールに違反すると主張してい

鉄鋼・アルミ輸入制限で米をWTO提訴、20日にも報復関税発動へ

EUは1日、米国が発動した鉄鋼・アルミニウムの輸入制限は国際貿易ルールに違反するとして、世界貿易機関(WTO)に提訴した。また、輸入制限への対抗措置として、総額64億ユーロ相当の米国産品に報復関税を課す手続きも本格化させ

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