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2019/6/14

企業情報 - 自動車メーカー

VW、ノースボルトに資本参加

この記事の要約

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は12日、スウェーデンの新興企業ノースボルトの資本の約20%を取得すると発表した。これにより、VWはノースボルトの監査役会に1名を送り込む。出資金はノースボルトと共同で実施するリチ […]

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は12日、スウェーデンの新興企業ノースボルトの資本の約20%を取得すると発表した。これにより、VWはノースボルトの監査役会に1名を送り込む。出資金はノースボルトと共同で実施するリチウムイオン電池のバッテリーセル合弁事業に投資する約9億ユーロに含まれている。また、資金の一部は、両社が年内に折半出資で設立する計画の合弁会社に投資する。

両社は、合弁会社を通して欧州に16ギガワット時(GWh)のバッテリーセル工場を建設する計画。ドイツのザクセン州ザルツギッターに建設する計画で、同工場は早くて2020年に着工し、2023/24年の年替わりする頃に生産を開始する見通し。

VWグループでは今後、ラインアップの電動化により、バッテリーセルの調達規模が大幅に拡大する。VWグループが進めるラインアップの電動化戦略では、2025年から欧州だけで年150

GWhの容量の需要が見込まれており、アジアでも同規模の電池が必要となる見通し。

■ノースボルト、増資により10億米ドル調達

ノースボルトは12日、10億米ドルの増資について出資者と合意したと発表した。今回の増資には、中心となったVWグループと米投資銀大手ゴールドマン・サックスのほか、独自動車大手のBMWグループなども参加している。BMWグループはメディアの取材に対し、出資規模は公表しないとコメントしている。

ノースボルトは、スウェーデンにリチウムイオン電池セルのパイロットプラントと16GWhのバッテリーセル工場を建設する計画。工場は今年8月に建設を開始する予定。

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