英高級車メーカーのジャガー・ランドローバー(JLR)は5日、印刷技術を用いて電子回路をつくるプリンテッドエレクトロニクス技術を内装デザインに応用する技術を開発したと発表した。ダッシュボードを曲面スクリーンに置き換えたり、ボディパネルの色を変えたりすることで、使う人の好みに応じてインテリアを「模様替え」できるようになる。
同技術はウェアラブル端末や有機ELテレビなどに用いられる簡易構造軽量エレクトロニクス(Lightweight
Electronics
in
Simplified
Architecture:LESA)を活用している。同LESAと、平面上にシステムを「印刷」するプリンテッドエレクトロニクスを組み合わせることで、将来の内装の主流になると予想されるボタンレスデザインを実現できるとしている。
JLRのプリンテッドエレクトロニクスは配線からセンサー、回路の各部品が非金属製となるため軽く、省スペース性にも優れる。同社がLESAを活用して試作したオーバーヘッドコントロールパネルは重量を60%削減し、部品の寸法を50ミリから3.5ミリにまで小型化できたという。