オーストリアの小売(スーパーマーケット)事業者MPREISはこのほど、同社にとって初となる燃料電池トラックの運用を開始したと発表した。今後さらに、燃料電池トラックの導入を増やしていく方針を示している。シングルスタックの水電解装置(エレクトロライザー)を設置し、燃料となるグリーン水素を自社で生成している。インスブルック近郊のフェルスにある本社には水素充填スタンドを整備し、トラックも水素燃料を充填できるようにした。
MPREISが導入したのは、米ハイゾン・モーターズの燃料電池トラック「HYZON Hymax 250」。トレーラーなしの重量は19トンで、水素タンクの容量は約39キログラム。充填にかかる時間は約11分で、航続距離は約450キロメートルとなっている。MPREISによると、ハイゾン・モーターズは、欧州向けの車両をオランダで開発・製造している。
インスブルックに本社を置く新興企業JuVe AutoMotionが燃料電池トラックの販売・運営・保守サービスを提供している。JuVe AutoMotionは、オーストリアにおけるハイゾン・モーターズの車両の主要輸入・サービス代理店として事業を展開していく予定。