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2010/11/10

ポーランド

石油大手ロトス、来年3月までに完全民営化

この記事の要約

ポーランドのブザノフスキ副財務相は先ごろ、現地日刊紙『ジェチポスポリタ』に対し、政府が保有する国内石油第2位ロトスの発行済み株式の53.2%を一括して売却する計画であることを明らかにした。政府は12月半ばから来年1月末ま […]

ポーランドのブザノフスキ副財務相は先ごろ、現地日刊紙『ジェチポスポリタ』に対し、政府が保有する国内石油第2位ロトスの発行済み株式の53.2%を一括して売却する計画であることを明らかにした。政府は12月半ばから来年1月末まで売却先候補企業と協議を行い、3月までに同社の完全民営化を目指すとしている。政府保有株の現時点での市場価格は約20億ズロチに上る。

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すでに複数のロシア企業が買収に興味を示していることは、ポーランドとの天然ガス供給協定の調印にワルシャワを訪問していた石油大手ロスネフチ社長でもあるロシアのセーチン副首相も認めている。ただ、ポーランド政府が売却の条件として◇事業拡大のための投資を約束◇ワルシャワ証券取引所への上場を継続◇本社をダンツィヒから移さない――ことを求めているため、売却交渉が難航する可能性もある。

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ロトスの今年1-6月期決算は、売上高が前年同期比37%増の47億ズロチ、営業利益が45%増の2億3,000万ズロチと大幅な増収増益だった。(1PNL=28.89JPY)

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