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2012/8/20

ポーランド

ポーランドでアルコポップスの人気上昇

この記事の要約

ポーランドでアルコポップス(蒸留酒ベースのカクテル飲料)の人気が高まっている。昨年の売上高は7,400万ズロチと前年実績を32.1%上回った。一人当たり消費量もまだ少なく、英市場調査会社のユーロモニター・インターナショナ […]

ポーランドでアルコポップス(蒸留酒ベースのカクテル飲料)の人気が高まっている。昨年の売上高は7,400万ズロチと前年実績を32.1%上回った。一人当たり消費量もまだ少なく、英市場調査会社のユーロモニター・インターナショナルは2016年までに市場が1億ズロチ(約2,440万ユーロ)に拡大すると見込んでいる。

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アルコポップス市場で最大シェアを握るのはソビエスキ・インプレスで35%を占める。これにバーテックス(26%)、バカルディ・マルティーニ(14%)が続く。一人当たりの年間消費量は1リットル弱で、欧州トップのエストニア(8.5リットル)やフィンランド(7.2リットル)、ドイツ(6リットル)などと比べると、まだまだ需要が伸びるとみられている。

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売上高を比べると、アルコポップスはジンとほぼ同じで、ラムよりも多い。

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一方、ウィスキーも昨年は20%の売上成長を示し、依然として人気が高まっている。調査会社のニールセンによると、今年は4月までに2億9,560万ユーロに達し、前年同期の実績を24%上回った。特にシングルモルトの販売が伸びている。

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業界団体・企業らによると、販売量は今年の1,380万リットルから2016年には2,000万リットルを突破する見込み。また、売上高も現在の8億1,000万ズロチから、2014~15年には10億ズロチの大台に乗るという。

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一方で、伝統的なアルコール飲料であるウォッカは販売を減らしている。昨年は約4%減の2億3,110万リットルに交代した。また、アルコール度数の高い透明な製品が5%減らしたのに対し、30度前後のカラフルな製品は3%近く伸びている。

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ポーランドのアルコール市場規模は380億ズロチと推定される。世界保健機関(WHO)の調べによると、16歳以上の人口一人当たりのアルコール消費量(エタノール換算)は年間10.6リットルで欧州連合(EU)平均の10.85リットルより少ない。ちなみにスペインでは11.57リットル、ドイツでは11.87リットル、フランスでは12.3リットル、チェコでは15リットル超となっている。

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