中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2012/9/26

総合・マクロ

「2015年のユーロ導入目標を堅持」=ルーマニア大統領

この記事の要約

ルーマニアのバセスク大統領はこのほど、職務復帰後初のインタビューで、2015年のユーロ導入目標を堅持する立場を示した。ただ、経済専門家は15年の導入は不可能との意見で一致している。このため、大統領発言は政府に改革路線の続 […]

ルーマニアのバセスク大統領はこのほど、職務復帰後初のインタビューで、2015年のユーロ導入目標を堅持する立場を示した。ただ、経済専門家は15年の導入は不可能との意見で一致している。このため、大統領発言は政府に改革路線の続行を迫る「触媒効果」を狙うものとみられている。

\

バセスク大統領は、2015年のユーロ導入目標に向けて努力を怠るということは「列車に乗る、二度とないかもしれないチャンスを逃すようなもの」と話した。欧州通貨同盟への参加が遅れれば、中長期的に大きな影響が出るとの見方だ。

\

しかし、ユーロ導入には欧州為替相場メカニズム(ERM-II)に2年以上参加することが必須となっていることもあり、経済専門家は3年足らずですべての条件をクリアするのは無理とみている。

\

中道左派のポンタ政権はユーロ導入についての立場を明確にしていないが、ジョルジェスク財相(無所属)は今月初め、15年の導入は「野心的」とコメント。また、個人的な考えと断った上で、政府がこの問題について発言するのは12月の議会選後となるとの見通しを示した。

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |