2015/4/15

自動車

米フォード、ロシア合弁会社の経営権獲得

この記事の要約

米フォードは10日、ロシア同業ソレルスとの合弁会社フォード・ソレルスの経営権を取得し、資金支援を行うと発表した。需要縮小で赤字転落したフォード・ソレルスの財務を改善する狙い。3月末付で連結子会社化したが、1-3月期決算及 […]

米フォードは10日、ロシア同業ソレルスとの合弁会社フォード・ソレルスの経営権を取得し、資金支援を行うと発表した。需要縮小で赤字転落したフォード・ソレルスの財務を改善する狙い。3月末付で連結子会社化したが、1-3月期決算及び欧州事業の通期見通しへの影響はないという。

具体的には、優先株を買収して経営権を獲得する。出資比率は50%のままだが、将来、ソレルスの持ち株を買収する権利を得る。今後は、ロシアのニーズに合わせた製品づくりで黒字復帰を目指す。

フォード・ソレルスは、フォード車の現地生産および輸入・販売を手掛ける。昨年はルーブル安や景気悪化で販売が激減し、55億ルーブルの純損を計上した。

ロシア自動車市場は今年も縮小を続けている。欧州ビジネス協会(AEB)によると、1-3月期の販売台数は38万3,691台と36.3%の減少を示した。フォード車は70.9%減を記録した。

ソレルスはフォード・ソレルス事業の14年最終損益が、13年の36億ルーブルの黒字から37億ルーブル(7,200万ドル)の赤字に転落した。同事業を除いたソレルスの連結利益は17億ルーブルだった。(1RUB=2.24JPY)