政策

EUへの入域禁止を5月15日まで延長、欧州委が提案

欧州委員会は8日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために実施している第三国からのEUへの入域を原則として禁止する措置について、5月15日まで延長するよう加盟国に提案した。

欧州委のシナス副委員長は声明で「第三国からEU域内への移動を原則禁止する措置には一定の効果がみられるが、引き続き感染拡大のリスクを減らすには延長が必要だ。EUを守るための措置を講じている中で域外との国境を開くべきではない」と強調した。

アイルランドを除くEU26カ国とシェンゲン協定に参加する非EU4カ国は同措置に基づき、域外に在住するEU市民、EU加盟国の長期在住者、医療従事者や運送従事者などを除き、不要不急な移動を原則禁止している。

欧州委が医薬品供給に関する指針発表、加盟国に輸出制限や過剰備蓄撤回を要請

欧州委員会は8日、新型コロナウイルスの感染拡大により医薬品が不足する事態を回避するため、EU全体で合理的な医薬品の供給と使用を徹底するための指針を発表した。

新型コロナウイルス感染症の治療に使用される医薬品などが不足する恐れがあるとして、製薬業界に増産を促すと共に、加盟国に対し医薬品の輸出制限や過剰な備蓄を控えるよう求めている。

欧州委によると、新型コロナ感染者に投与されるパラセタモールなどの解熱剤や抗生物質、人工呼吸器を装着する際に必要な筋肉弛緩剤や麻酔薬、さらに糖尿病治療で使用されるインスリンなどが一部の加盟国で不足する恐れがある。

伊政府、4千億ユーロ規模の追加経済対策決定

銀行の融資を公的に保証することで貸し倒れリスクを軽減し、4,000億ユーロ以上の市中に資金が出回るようにする。

銀行の法人向け融資の90%を政府が保証する。

伊政府は3月、新型コロナ感染拡大を受けた経済活動の停滞に対応するため、総額325億ユーロ規模の経済対策を発表したばかり。

加盟国が対ベトナムFTAを最終承認、初夏にも発効へ

欧州連合(EU)加盟国は3月30日に開いた閣僚理事会で、ベトナムとの自由貿易協定(FTA)を最終的に承認した。

EUからベトナムへの輸出は65%の関税を発効と同時に撤廃し、残りは最長10年かけて段階的にゼロにする。

一方、EUとベトナムはFTAと同時に投資保護協定(IPA)に署名しており、欧州議会も既に承認済み。

ドイツ政府、対コロナ制限措置を段階的に解除

これにより、自動車ディーラーと自転車販売店も営業を再開できることになった。

4月20日からの営業が認められているのは、販売面積が800平方メートルまでの店舗。

ただし、自動車および自転車の販売店と書籍店については販売面積に関係なく営業を再開することができる。

域外からの医療物資に対する関税とVAT免除、新型コロナ対策で7月末まで

輸入医療物資に対する免税措置は、災害被害者のため物品を対象とする輸入関税およびVATの免除制度に基づき、全加盟国と英国が欧州委に要請していた。

一方、加盟国は欧州委に対し、免税が適用された医療物資の品目と数量や、当局の認可を受けた輸入業者のリストを11月30日までに報告する必要がある。

欧州委のジェンティローニ委員(経済担当)は声明で「現下の状況において、医療機器や装備品が必要な場所に迅速に供給されることが重要だ。域外から輸入される医療物資に対する関税とVATを免除することで、新型コロナウイルスと闘う医療機関を支援することができる。欧州各地の医療従事者に対し、改めて深い敬意と感謝の意を表明したい」と述べた。

EUと英の交渉が新型コロナで停滞、期限延長も

欧州連合(EU)を離脱した英国とEUの将来の関係をめぐる交渉が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で停滞している。

ただ、EUではバルニエ首席交渉官、英国ではジョンソン首相に続き、フロスト首席交渉官が新型コロナウイルスに感染し、隔離状態にある。

英首相府の報道官は30日、毎月2回行われることになっていた公式会合の方式を変え、継続的に協議することで、交渉は進むとして、移行期間の延長要請を否定した。

製造業受注は3月から激減見通し

ユーロ圏外も前月の6.7%増から2.7%減へと悪化した。

国内は1.7%増となり、4カ月連続で拡大した。

ユーロ圏が11.0%増となり、2カ月連続で2ケタ台の伸びを記録したことが大きい。

コンチネンタル―独従業員の半数を操短に―

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた措置。

第1四半期(1~3月)の売上高は推定で前年同期の110億ユーロから94億~98億ユーロへと縮小。

ただ、新型コロナの拡大抑制に向けて欧米で現在、取られている措置が長期化した場合は国の支援を受ける可能性を排除していない。

10日から入国者を原則隔離対象に

ドイツ人、欧州連合(EU)市民、シェンゲン協定加盟国民、およびドイツに長期在住する外国人が入国する場合は原則的に2週間の隔離を義務付ける。

これまでは隔離対象を特定の国からの入国者に限定してきたが、新型コロナウイルスの感染が全世界に広がったことから、すべての国からの入国者に適用範囲を拡大する。

EUは3月17日のテレビ電話首脳会議で、新型コロナの感染拡大を抑えるため、EU域外からの入域を30日間、原則として禁止することで合意した。

アディダスが謝罪、テナント料支払い見合わせを撤回

4月分のテナント料はすでに支払ったことを明らかにした。

政府は賃貸料の不払いを理由とする解約の禁止を柱とする時限法案を作成し、議会で可決させた。

このルールは一般消費者や零細企業を想定して導入されたものだが、アディダスやメディア・ザトゥーン(家電販売)などの大手は便乗。

イエナ市がマスク着用を義務化、現時点で全国導入はなし

独東部のイエナ市は3月30日、マスクの着用を義務化することを明らかにした。

イエンス・シュパーン保健相は市民が任意でマスクを着用することは良い兆候だとしながらも、「現在の状況下では義務化の必要はない」との見解を示した。

それにもかかわらず政府が着用義務化を見合わせる背景には、マスクが不足する現時点で導入を強行すれば不足に拍車がかかるという事情がある。

カールシュタット・カウフホーフ―民事再生を申請―

デパート大手の独ギャラリア・カールシュタット・カウフホーフ(ケルン)は1日、エッセン区裁判所に民事再生手続きの適用を申請したと発表した。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために政府が食料品店やドラッグストアを除く小売店の営業を禁止したことで、資金繰りが悪化したためだ。

政府の低利融資支援を受けるために進めている取引先銀行との交渉が遅々として進展しないことから、民事再生が避けられなくなったとしている。

外出制限など延長、新型コロナ警戒緩めず

ドイツの政府は1日、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため実施している外出制限措置などを19日まで延長することを明らかにした。

感染者数が欧州3番目となっている同国は感染拡大のペースが抑えられつつあるものの、メルケル首相は「人の接触制限を見直すことができる状況には程遠い」として、ロックダウンを2週間延長することを決めた。

富士フイルムの「アビガン」を独が調達、新型コロナ対策で

富士フイルムのインフルエンザ治療薬「アビガン」をドイツ政府が調達する。

新型コロナウイルスへの効果が見込まれるためで、連邦保健省は『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に、重症化した患者の治療に投入するために調達に乗り出したことを明らかにした。

政府は調達したアビガンを大学病院と治療センターの院内薬局を通して各地の患者向けに供給していく。

EUが雇用維持へ千億ユーロの融資制度創設、欧州委はドイツの「操短手当モデル」を推奨

欧州連合(EU)の欧州委員会は2日、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受ける域内企業の雇用を維持するため、総額1,000億ユーロ規模の融資制度を創設する計画を発表した。

市場から調達した資金を加盟国に低利で貸し付け、各国政府が実施する雇用対策を支援する。

加盟国は業績悪化に直面しながら雇用維持に努める企業に対してさまざまな支援策を打ち出しているが、欧州委は1人当たり労働時間を短縮して従業員の解雇を回避するドイツ型の操短手当モデルを採用するよう促している。

スロバキア政府が生活支援決定、月15億ユーロ給付へ

これは国内総生産(GDP)の1%に相当する規模で、休職や失職を余儀なくされた労働者に対する賃金の給付措置などを柱とする。

また企業の出費に対し月当たり5億ユーロに上る銀行保証を提供するほか、売上が40%以上低下した企業に対しては法人税の納付や給与所得税の源泉徴収を猶予する。

隔離措置を受ける人や、子どもと自宅に待機する両親には税引前賃金の55%が支給される。

EU域外からの医療物資に対する関税とVATを免除

輸入医療物資に対する免税措置は、災害被害者のため物品を対象とする輸入関税およびVATの免除制度に基づき、全加盟国と英国が欧州委に要請していた。

加盟国は欧州委に対し、免税が適用された医療物資の品目と数量や、当局の認可を受けた輸入業者のリストを11月30日までに報告する必要がある。

欧州委のジェンティローニ委員(経済担当)は声明で、「現下の状況において、医療機器や装備品が必要な場所に迅速に供給されることが重要だ。域外から輸入される医療物資に対する関税とVATを免除することで、新型コロナウイルスと闘う医療機関を支援することができる。欧州各地の医療従事者に対し、改めて深い敬意と感謝の意を表明したい」と述べた。

感染拡大のスピード鈍る、政府は外出制限などの緩和に慎重

1人の感染者が何人に感染させたかを示す「基本再生産数」は1へと低下したという。

感染者に占める感染死者の割合は1.2%で、3月31日の0.8%から0.4ポイント上昇した。

最近は介護施設や病院で高齢者の集団感染が発生していることから、今後は感染者の平均年齢が上昇して死亡率が高まる可能性が高い。

2月の機械業界受注4%減少、「嵐の前の静けさ」

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が3日発表した独業界の2月の新規受注高は前年同月比で実質4%減少した。

2月は新型コロナウイルスが欧州で流行しておらず、新規受注への影響は比較的小さかったことから、同連盟のエコノミストは「嵐の前の静けさだ」と指摘。

2月の新規受注を地域別でみると、国内は6%、国外は3%減少した。

新車登録が統一後最大の落ち込み、新型コロナで3月は-38%に

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した3月の乗用車新車登録台数は前年同月比37.7%減の21万5,119台へと縮小し、減少幅は東西ドイツ統一(1990年)後で最大となった。

3月の新車登録を動力源別でみると、ガソリン車は48.3%減少し、シェアは前年同月の60.2%から50.0%へと低下した。

1~3月は生産台数が前年同期比20%減の101万7,700台、輸出台数が21%減の77万1,300台だった。

「EU内での生産再開に向けた調整を」、自動車業界がメルケル首相に要請

独自動車工業会(VDA)のヒルデガルト・ミュラー会長や自動車大手フォルクスワーゲン(VW)、ダイムラー、BMWの社長は1日、アンゲラ・メルケル首相などと電話会談し、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて停止している自動車の生産を欧州連合(EU)域内でスムーズに再開できるようにするため政治的な調整を要請した。

ドイツなどが単独で生産を再開しようとしてもイタリアやスペイン製の部品が供給されなければ実現できないことから、少なくともEUレベルで歩調を合わせる必要があるとしている。

VDAのミュラー会長は「このコロナ危機の時でもCO2目標を全面的に支持する」と明言した。

政府の100%債務保証を欧州委が承認、独は最大80万ユーロを保証

貸し倒れリスクの一部を民間銀行が負担するこれまでのルールでは新型コロナ危機のしわ寄せで資金繰りが悪化した中小企業の多くが融資を得られず、経営破綻の大量発生につながりかねないことから、年末までの時限措置として例外ルールを導入する。

こうした企業を支援するためにドイツ政府は総額4,000億ユーロの融資保証を実施する法案を議会で成立させた。

国による最大90%の債務保証ルールは新型コロナ危機への対応策として欧州委員会が時限措置として導入したもので、債務保証の上限比率は本来、これよりも低い。

トルコ中銀がコロナ対策を強化、金融システムの流動性を確保

同月17日に打ち出した、金融システムへの流動性供給策を強化するもので、銀行の資金調達を容易にし、輸出企業を中心とした民間部門への融資継続を後押しする。

中銀は、公開市場操作(オープンマーケットオペレーション)を前倒しで実施するほか、市場に応じてその制限を緩和する。

金利は政策金利より1.5ポイント低く設定する。

米国がマスク横取りか、ベルリン州発注の20万枚が行方不明に

同州は米3Mが中国で生産する感染予防効果が高い「FFP-2」マスク40万枚を、長年取引のある仲介業者を通して発注した。

背景には新型コロナウイルスの感染が急拡大する米国でマスクなど医療用品が不足していることがある。

フランスの複数の政治家は、発注した医療用品が輸送の最終段階で「横取り」されるケースがあることを指摘している。

BMW―第1四半期販売2割減に、欧米工場の停止を延長―

独BMW(ミュンヘン)が6日発表したグループ全体の第1四半期(1~3月)の乗用車販売台数は前年同期比20.6%減の47万7,111台と大幅に落ち込んだ。

欧州販売は18.3%減の22万812台へと縮小した。

米国販売は17.4%減の6万4,692台だった。

伊・独が外出制限など延長、新型コロナ警戒緩めず

イタリア政府は1日、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため実施している外出制限措置などを13日まで延長すると発表した。

それでも、サンチェス首相は4日夜の国民向けテレビ演説で、3月14日から全土で実施しているロックダウンを2週間延長し、4月26日まで継続することを検討中と発表した。

ただ、3月30日に実施した仕事のための外出を厳しく制限する措置に関しては、段階的に緩和する意向を表明した。

EUが雇用維持へ1千億ユーロの融資制度創設、欧州委は「ドイツモデル」推奨

欧州委員会は2日、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けるEU企業の雇用を維持するため、総額1,000億ユーロ規模の融資制度を創設する計画を発表した。

市場から調達した資金を加盟国に低利で貸し付け、各国政府が実施する雇用対策を支援する。

加盟国は業績悪化に直面しながら雇用維持に努める企業に対してさまざまな支援策を打ち出しているが、欧州委は1人当たり労働時間を短縮して従業員の解雇を回避するドイツ型のモデルを採用するよう促している。

新型コロナがスペインの雇用直撃、「封鎖」で90万人が失業

社会保障省は2日、同措置が3月中旬に発動されてから、新たに約90万人が失業したと発表。

労働省によると3月の失業者は前月から9.3%増加し、約350万人に達した。

労働省が同日に発表した約350万人の失業者数は、登録を済ませた失業者だけで、ロックダウンのあおりで失職した人の一部は含まれていないもようだ。

域外からの医療物資に対する関税とVAT免除、新型コロナ対策で7月末まで

欧州委員会は3日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた対応策の一環として、EU域外から輸入される医療物資に対する関税と付加価値税(VAT)を一時的に免除すると発表した。

一方、加盟国は欧州委に対し、免税が適用された医療物資の品目と数量や、当局の認可を受けた輸入業者のリストを11月30日までに報告する必要がある。

欧州委のジェンティローニ委員(経済担当)は声明で「現下の状況において、医療機器や装備品が必要な場所に迅速に供給されることが重要だ。域外から輸入される医療物資に対する関税とVATを免除することで、新型コロナウイルスと闘う医療機関を支援することができる。欧州各地の医療従事者に対し、改めて深い敬意と感謝の意を表明したい」と述べた。

EUと英の交渉が新型コロナで停滞、期限延長も

EUを離脱した英国とEUの将来の関係をめぐる交渉が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で停滞している。

ただ、EUではバルニエ首席交渉官、英国ではジョンソン首相に続き、フロスト首席交渉官が新型コロナウイルスに感染し、隔離状態にある。

英首相府の報道官は30日、毎月2回行われることになっていた公式会合の方式を変え、継続的に協議することで、交渉は進むとして、移行期間の延長要請を否定した。

伊成長率、今年はマイナス6%=経済財務相

新型コロナウイルスの感染拡大が続くイタリアで、2020年に大幅なマイナス成長となることが確実視されている。

グアルティエーリ経済財務相は1日、同予測は「現実的だ」と述べた。

グアルティエーリ経済財務相は、景気は厳しい状況が続くが、「急回復を目指す」としている。

EUが西バルカン諸国に緊急支援、新型コロナ対応に協力

欧州委員会は3月30日、EU加盟を目指す西バルカン諸国の新型コロナウイルス対応に協力するため、EUが総額3,800万ユーロの緊急支援を行うと発表した。

これらの国を対象とする既存の支援の枠組みから3億7,400万ユーロを拠出し、新型コロナ終息後の社会・経済復興を支援することも決めた。

欧州委は同時に、旧ソ連諸国との協力関係を強化する東方拡大戦略「東方パートナーシップ」の対象国であるウクライナ、ジョージア、モルドバ、アルメニア、アゼルバイジャン、ベラルーシの6カ国にも総額1億4,000万ユーロに上る同様の支援を実施すると発表した。

加盟国が対ベトナムFTAを最終承認、初夏にも発効へ

EU加盟国は3月30日に開いた閣僚理事会で、ベトナムとの自由貿易協定(FTA)を最終的に承認した。

EUからベトナムへの輸出は65%の関税を発効と同時に撤廃し、残りは最長10年かけて段階的にゼロにする。

一方、EUとベトナムはFTAと同時に投資保護協定(IPA)に署名しており、欧州議会も既に承認済み。

独自動車業界、首相に「EU内での生産再開に向けた調整」を要請

独自動車工業会(VDA)のヒルデガルト・ミュラー会長と自動車大手フォルクスワーゲン(VW)、ダイムラー、BMWの社長は1日、メルケル首相などと電話会談し、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて停止している自動車の生産をEU域内でスムーズに再開できるようにするための政治的な調整を要請した。

ドイツなどが単独で生産を再開しようとしてもイタリアやスペイン製の部品が供給されなければ実現できないことから、少なくともEUレベルで歩調を合わせる必要があるとしている。

また、生産を再開しても需要がなければ意味がないことから、ディーラーの営業再開や陸運当局の車両登録・型式認定業務正常化も必要不可欠だとして、適切な措置を要請した。

独大手百貨店カウフホーフ、民事再生を申請

独大手百貨店のギャラリア・カールシュタット・カウフホーフは1日、エッセン区裁判所に民事再生手続きの適用を申請したと発表した。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために政府が食料品店やドラッグストアを除く小売店の営業を禁止したことで売り上げが急減し、資金繰りが悪化したため。

政府の低利融資支援を受けるために進めている取引先銀行との交渉が遅々として進展しないことから、民事再生が避けられなくなったとしている。

EUが域外企業による買収を警戒、加盟国に監視強化要請

欧州委員会は3月25日、欧州連合(EU)企業への海外からの投資に対する監視を強化するよう加盟国に要請した。

欧州で新型コロナウイルスの感染が急拡大し、経済不安が広がっていることに乗じて、医療など重要分野の企業が域外企業に買収されるのを警戒したもので、各国にガイドラインを示し、動きを厳しくチェックするよう求めている。

欧州委はガイドラインで、こうした手段をフル活用し、域外企業による買収を厳しく審査するよう加盟国に要請。

スマホでの感染追跡を政府が計画、制限緩和をにらみ

新型コロナウイルスの感染経路をスマートフォンの情報を用いて追跡することをドイツ政府が計画している。

外出、接触、営業制限をいつまでも続けることはできないことから、感染者と接触した人を速やかに特定できるようにすることで爆発的な感染拡大を防止する戦略だ。

連邦法務省は「プライバシーは保護される」ことを強調した。

ブルガリア政府、対コロナで23億ユーロの支援パッケージ

ブルガリアのボリソフ首相は3月24日、新型コロナウイルスの感染拡大による景気の後退に対処するため、総額45億レフ(23億80万ユーロ)に上る経済政策パッケージを実施すると発表した。

10億レフをかけて労働者の給与を補填する措置のほか、法人税の納付猶予措置などが含まれる。

政府は同パッケージを通じ、雇用を維持する企業に対し労働者の給与の60%を補填するほか、法人税の6月末までの納付猶予、休業する労働者に対する無利子貸付などの措置を導入する。

プーチン大統領、憲法改正の国民投票を延期

ロシアのプーチン大統領は3月25日、4月22日に予定されていた憲法改正案に関する国民投票の実施を延期することを明らかにした。

同改正案は現職の大統領及び過去の大統領経験者の当選回数を無効としプーチン大統領の2036年までの再任を可能とするもので、既に議会と憲法裁判所が承認していた。

ロシアのコロナウイルス対策チームを率いるモスクワ市のソビャーニン市長は24日、同大統領に対し同国は深刻な状況に直面していると述べ、公式統計が実際の数を反映していない可能性があると報告した。

EUが域外企業による買収を警戒、欧州委が加盟国に監視強化要請

欧州連合(EU)の欧州委員会は3月25日、域内企業への域外からの投資に対する監視を強化するよう加盟国に要請した。

欧州で新型コロナウイルスの感染が急拡大し、経済不安が広がっていることに乗じて、医療など重要分野の企業が域外企業に買収されるのを警戒したもので、各国にガイドラインを示し、動きを厳しくチェックするよう求めている。

欧州委はガイドラインで、こうした手段をフル活用し、域外企業による買収を厳しく審査するよう加盟国に要請。

企業景況感の下落幅、暫定値より大きく

製造業の景況感指数(現状判断指数と期待指数の中央値)は前月のマイナス1.5からマイナス18.2へと16.7ポイント低下し、09年8月以来の低水準となった。

サービス業の景況感指数はマイナス7.6となり、前月のプラス17.4から25.0ポイント下落した。

一方、Ifoが26日に発表した独製造業の3月の輸出期待指数はマイナス19.8となり、前月のマイナス1.1から18.7ポイント悪化した。

携帯大手が位置情報共有で欧州委と合意

個人情報保護を徹底したうえで匿名化された位置情報データを利用すると説明しているが、新型コロナの収束後も市民の「デジタル監視」が常態化するのではないかといった懸念も出ている。

個人情報保護の観点から、匿名化されや位置情報データの取り扱いに際して一般データ保護規則(GDPR)とeプライバシー規則を完全に順守し、事態の収束後は直ちにデータを破棄すると説明している。

欧州データ保護監察機関(EDPS)は欧州委に宛てた書簡で、個人データの安全管理のための適切な措置が講じられる限り、位置情報の共有はEUの個人情報保護ルールに抵触しないとの見解を示したうえで、欧州委は予め提供を求めるデータの種類を明確にし、それを公表して透明性を確保する必要があると指摘。

接触制限の緩和策をイースター休暇までに策定

ドイツのイェン・シュパーン保健相は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために市民間の接触を制限している現在の措置の緩和策を4月中旬のイースター連休までの策定する意向だ。

ドイツでは家族以外との接触を制限する措置が3月23日に導入された。

「高齢者に対し他人との接触を強く自制し、必要があれば自宅にとどまることを要請しなければならなくなるかもしれない」としていることから、接触制限の対象をハイリスクグループに制限し、他の人には自由な行動を認めることを念頭に置いているもようだ。

EU、北マケドニア・アルバニアとの加盟交渉開始で合意

欧州連合(EU)は3月24日、加盟候補国となっている西バルカン地域の北マケドニア(旧マケドニア)、アルバニアとの加盟交渉開始で合意した。

旧マケドニアは2005年、アルバニアは14年に加盟候補国として認定され、欧州委員会は18年4月に両国との加盟交渉開始を勧告した。

現加盟国の権限を強化し、加盟条件を満たすための改革が後退したと判断した場合は加盟交渉を停止できるようにする方針を打ち出した。

新型コロナ直撃、消費者景況感が大幅悪化

市場調査大手GfKが3月26日発表したドイツ消費者景況感指数の4月向け予測値は3月の確定値(8.3)を5.6ポイント下回る2.7へと大幅に低下した。

所得の見通しに関する3月の指数(同)も前月の41.2から27.8へと13.4ポイント下落した。

このため4月下旬に発表する消費者景況感指数の5月向け予測値は一段と悪化する恐れがある。

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