石油・石炭・ガス

BP(2010年10-12月期・通期決算)

2010年12月通期決算で49億1,400万ドルの純損失を計上し、前年の黒字(139億5,500万ドル)から赤字に転落。米メキシコ湾の原油流出事故で巨額の損失を出したことが響いた。赤字は1992年以来。10-12月期は5

賃金と物価のスパイラル懸念

経済危機で遠のいていたインフレ懸念が再び浮上してきた。ユーロ圏の1月の消費者物価指数は前年同月比で2.4%上昇し、2008年10月以来27カ月ぶりの高水準を記録。欧州中央銀行(ECB)が上限目標値とする2%を2カ月連続で

12月の輸入物価12%上昇、約30年来の上げ幅に

ドイツ連邦統計局が1月26日発表した2010年12月の輸入物価指数は前年同月比で12.0%上昇し、1981年10月以来およそ30年ぶりの大きな上げ幅となった。エネルギーと原料、食料品が大幅に上昇、前月比の上げ幅も2.3%

1月インフレ率1.9%に、5カ月連続で上昇

ドイツ連邦統計局が1月27日に発表した同月の消費者物価指数(速報値)は前年同月を1.9%上回り、5カ月連続で上昇した。欧州連合(EU)基準のインフレ率は欧州中央銀行(ECB)が警戒水準とする2.0%に達しており、物価の先

Electricite de France SA―独市場で新たな投資を計画―

独電力3位EnBWからの資本撤退を先ごろ決めた仏国営電力会社Electricite de France(EDF、パリ)が、ドイツ市場で新規投資を計画している。ドイツ事業を担当するピエール・レデラー取締役が独経済紙『ハンデ

再可熱エネ市場が縮小

再生可能エネルギーを熱源とするエコ暖房システムの市場規模が縮小している。ドイツ国内の暖房設備関連企業が加盟する「家屋・エネルギー・環境技術に関するドイツ産業連合(BDH)」が発表した年次報告書によると、再可熱エネ設備(ペ

ロスネフチとエクソンモービル、黒海油田の探査・開発で提携

ロシアの石油最大手ロスネフチと米同業エクソンモービルは1月27日、世界経済フォーラムが開かれているスイスのダボスで、黒海油田を共同で探査・開発すると発表した。事業規模は10億ドル。合弁会社を設立し、探査段階では折半、開発

エタノール10%混合燃料が流通、価格設定に不自然な点も

エタノールを10%混合したガソリン(E10)が市場に出回り始めた。まだ販売していないガソリンスタンドもあるものの、第1四半期中にはほぼすべての店舗で取り扱いが始まる見通しだ。 \ エタノールは穀物やサトウキビなどを原料と

塗料・インキ市場、今年も拡大の見通し

独塗料・印刷インキ工業連盟(VdL)はこのほど、2011年の国内市場規模が前年比5%増の50億ユーロに拡大するとの見通しを発表した。伸び率は2010年の6%をやや下回るものの、自動車や電機・機械産業からの引き合いが引き続

ガスプロムが独占的地位を乱用、リトアニアが欧州委に苦情

リトアニア政府は25日、同国でガス供給を独占するロシアのガス最大手ガスプロムがその独占的地位を乱用しているとして、欧州委員会に苦情を申し立て、調査を要請したことを明らかにした。 \ ガスプロムはリトアニアでガス供給を独占

PKNオルレン、BPと燃料供給契約

ポーランドの石油最大手PKNオルレンは14日、石油メジャー(国際石油資本)の英BPグループ傘下のBPヨーロッパと燃料の供給契約を交わしたと発表した。契約期間は今月1日から12月31日までの1年間で、BPヨーロッパがポーラ

クロアチアINAへの出資引き上げ失敗

ハンガリーの石油最大手MOLは19日、クロアチアの石油会社INAに対する出資比率を過半数に引き上げることに失敗したと明らかにした。 \ INAに47.15%を出資するMOLは先月3日、過半数出資を目指しINAの浮動株80

LNGの生産拡大目指す・20年までに7倍に

ロシアが液化天然ガス(LNG)の生産拡大に取り組んでいる。同国の天然ガス輸出はパイプライン経由が主力だが、主要仕向け先である欧州で分散調達の観点からLNG需要が拡大していることに加え、中東諸国がLNGの輸出攻勢を強めてい

エンジンオイルメーカー、MANと提携

エンジンオイルメーカーのカストロールと独商用車大手のMANヌッツファールツォイゲはこのほど、業務提携することで合意した。欧州市場におけるシェアを拡大するとともに、南米、ロシア、中国、インドなど新興市場への進出を強化する。

2010年卸売物価5.9%上昇、19年来の上げ幅に

ドイツ連邦統計局が13日発表した2010年の卸売物価指数は前年比で5.9%上昇し、1981年以来19年ぶりの大きな上げ幅となった。比較対象の09年は不況の影響で7.0%落ち込んだが、景気回復を受け大幅に上昇した格好。過去

Radeberger Gruppe KG―販売減少、値下げ競争のしわ寄せで―

独ビール最大手のRadeberger(フランクフルト)は13日、2010年の出荷量が前年比2.5%減の1,310万ヘクトリットルに後退したと発表した。市場で繰り広げられている値下げ競争に追随しなかったことが響いた。清涼飲

アゼルバイジャン、欧州ガス供給でEUと合意

アゼルバイジャンのアリエフ大統領と欧州連合(EU)のバローゾ欧州委員長は13日バクーで、アゼルバイジャン産天然ガスの欧州供給を内容とする合意書に調印した。EUが支援するガス・パイプラインプロジェクト「ナブッコ計画」は、こ

日本とロシア、LNG事業協力で合意

日本政府と露国営ガス会社ガスプロムは17日、ロシアの太平洋岸からアジア諸国に天然ガスを輸出する事業を進めることで合意した。両者は、ウラジオストク近郊の液化天然ガス(LNG)プラント建設に向け、年内に基本設計に関する事前調

BPとロスネフチが株式持合い、北極圏プロジェクトで事業提携

英石油メジャーのBPがロシア国営の競合、ロスネフチと株式持合いで合意した。北極圏における石油・ガスの共同探査・採掘が狙い。メキシコ湾での原油流出事故で米国における事業展開が不透明になるなか、ロスネフチと組むことで長期的な

2010年インフレ率1.1%に

ドイツ連邦統計局が14日発表した2010年の消費者物価指数は前年比で1.1%上昇した。上げ幅は前年の0.4%から大きく拡大したものの、中央銀行が警戒水準とする2%超を依然として下回っている。インフレ率は同年秋から上昇傾向

アゼルバイジャンがEUにガス供給、「南回廊」構想が前進

欧州委員会のバローゾ委員長とアゼルバイジャンのアリエフ大統領は13日、同国から欧州向けの天然ガス供給に関する共同宣言に署名した。アゼルバイジャンが欧州向けガス供給を確約するのは初めて。EU側はカスピ海周辺国からロシアを迂

カザフスタンの原油輸出関税、年初から2倍に

カザフスタンが1月1日付で原油輸出関税の1トン当たりの税額を20米ドルから40米ドルに大きく引き上げた。同国は世界の原油生産高の約2%を占める中央アジア最大の産油国で、主力輸出商品からの税収拡大により財政安定を狙っている

二酸化炭素と水から合成ガス生産、太陽熱エネルギー利用で

太陽エネルギーを利用して二酸化炭素(CO2)と水(H2O)から合成ガス(一酸化炭素(CO)と水素(H2)の混合ガス)を生産する技術を、チューリヒ工科大学(ETH)を中心とする国際研究チームが開発した。太陽エネルギーの新た

省エネ住宅向け支援措置、KfWが3月に再開

ドイツ復興金融公庫(KfW)グループは4日、省エネ住宅の部分改装向け支援措置を3月に再開すると発表した。断熱材の取り付けや最新式の窓や暖房装置への交換など省エネのための部分改築に低利融資または投資助成金を提供する同措置は

ルクオイルのハンガリー子会社、卸販売から撤退

ロシアの石油大手ルクオイルのハンガリー子会社は1月1日付で同国における燃料卸販売事業から撤退した。ハンガリー政府が赤字削減のために昨年10月に導入した銀行、エネルギー、通信、小売業向けの特別税が原因。同子会社のデニス・リ

シェルとコザンのエタノール合弁を承認

欧州委員会は4日、欧州石油大手ロイヤル・ダッチ・シェル(英蘭)がブラジル最大のエタノール・砂糖生産会社であるコザンと合弁会社を設立する計画を承認したと発表した。欧州市場での競争に大きな影響を及ぼすことはないとして、初期調

フォルクスワーゲンなど、代替燃料普及に協力

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は12月21日、天然ガス(CNG)、バイオエタノールなどの代替燃料の普及と利用拡大に向けたイニシアチブに参加すると発表した。イニシアチブはドイツエネルギー機構(Dena)が中心にな

Deutsche Boerse AG―エネルギー取引所EEX買収へ―

フランクフルト証券取引所を運営するDeutsche Boerseは12月23日、傘下のオプション取引所Eurexがエネルギー取引所European Energy Exchange(EEX)への出資を拡大すると発表した。州

今年は最大54億ズロチ投資

ポーランド石油・ガス採掘公社(PGNiG)は今年、最大で54億ズロチを投資する計画だ。ラドスワフ・ドゥジンスキ副社長がこのほど明らかにした。 \ ポーランド国内や海外での石油・ガス田の探鉱に11億6,000万ズロチ、供給

エタノール10%混合燃料、販売開始に遅れ

エタノールを10%混合したガソリン「E10」の販売開始が法令に定める今年1月1日よりも大幅に遅れる見通しだ。同燃料の販売に関する政令案が議会で成立したのが12月半ばと遅かったため、燃料メーカーやガソリンスタンドの対応が間

ロシア産油量、ソ連崩壊後で最高水準

世界最大の産油国であるロシアの2010年原油生産量は日量1,015万バレルとなり、前年実績の993万バレルを2.2%上回った。これは、ソ連が崩壊した1991年以来で最高の水準。エネルギー省系の燃料エネルギー業界情報管理中

ロシア、パイプラインで中国に原油供給

ロシアは1月1日、「東シベリア太平洋パイプライン(ESPO)」経由で中国への原油供給を開始した。同国はこれまで、コストと時間のかかる鉄道輸送で供給してきたが、ESPO開通で中国への原油輸出量を倍増する計画。アジアへの輸出

アゼルバイジャン、ベラルーシに原油供給

アゼルバイジャンは今年からベラルーシに原油を供給する。アゼルバイジャン石油公社SOCARが12月27日明らかにした。SOCARによると、同取引はベネズエラを交えた3カ国間の交換取引で、アゼルバイジャンはベネズエラの代わり

独エーオン、伊ガス輸送網を売却

エネルギー大手の独エーオンは12月20日、イタリアのガス輸送網子会社を伊インフラ投資ファンドF2iと仏保険大手アクサからなるコンソーシアムに売却すると発表した。債務圧縮と投資費用捻出に向け2013年までに150億ユーロの

赤字炭鉱への補助金支給は2018年まで、欧州委案より4年延長

EU加盟国は先ごろ開いた産業相理事会で、赤字経営の炭鉱に対する各国の補助金交付を2019年から禁止することを正式決定した。欧州委員会は補助金を2014年で打ち切る予定だったが、国内に多くの炭鉱を抱えるドイツなどの反発を受

ロトス株売却、2012年以降に=トゥスク首相

ポーランド政府による国内石油第2位ロトスの株式売却計画が大幅に遅れる見通しだ。政府は当初、保有するロトスの発行済み株式の53.2%を来年3月までに売却する方針を示していたが、トゥスク首相は今月7日、一転して「2012年ま

ノルド・ストリーム、25億ユーロ融資取り付け

ロシア産天然ガスをバルト海経由でドイツに供給するガスパイプライン事業「北欧州ガスパイプライン(ノルド・ストリーム)」の事業母体であるノルド・ストリームAGは16日、第2パイプラインの建設に向けて、24の銀行から総額25億

ロシア大手2社、新産業都市プロジェクトに参加

ロシアの新ハイテク産業都市「スコールコボ」プロジェクトが徐々に固まりつつある。石油のルクオイルと、ロシア原子力公社(ロスアトム)の国内大手2社が投資を決めたほか、米IBMも参加を検討している。また、政府はハイテク商品の公

カスピ海パイプライン、14年までに輸送能力倍増へ

カザフスタン産の石油を黒海沿岸に運ぶカスピ海パイプラインを運営する企業連合カスピアン・パイプライン・コンソーシアム(CPC)は15日、54億米ドルを投資して、パイプラインの輸送能力を2014年までに年間7,000万トンに

ドイツ消費者景況感、高水準保つ

市場調査大手のGfKが21日発表したドイツ消費者景況感指数の2011年1月向け予測値は前月の5.5(確定値)から5.4へとやや低下し、6カ月続いた上昇はひとまず休止符を打った。ただ、ドイツ経済は減速しながらも回復が続くと

トルクメンなど4カ国、送ガス管建設で合意

トルクメニスタンとアフガニスタン、パキスタン、インドの4カ国は11日、天然ガスパイプラインの建設計画を推進することで合意した。同パイプラインはトルクメニスタン産の天然ガスをアフガニスタン、パキスタン経由で印パ国境まで輸送

Eon AG―伊ガス輸送網を売却―

エネルギー大手の独Eon(デュッセルドルフ)は20日、イタリアのガス輸送網子会社Eon Reteを伊インフラ投資ファンドF2iと仏保険大手Axaからなるコンソーシアムに売却すると発表した。債務圧縮と投資費用捻出に向け20

Evonik

化学大手Evonikの取締役会が発電部門Steagの資本51%をノルトライン・ヴェストファーレン州の市営エネルギー公社7社からなるコンソーシアムに売却することを決定したことが13日、明らかになった。取引はEvonikの監

ポーランド、日本に排出枠売却

ポーランドが京都議定書で割り当てられた売却可能な温暖化ガス排出権(AAU)の一部を日本に売却する。取引量は二酸化炭素(CO2)換算で400万トン。日本政府とポーランド環境省が9日、発表した。取引額は公表されていないが、市

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