2021年3月17日

余白一滴

偶発的な出来事が玉突きのような連鎖反応を引き起こし、状況を大きく変える――。EUの排ガス規制をBMWが順守したという同社の発表を読んでそう思った。炭素中立の実現に本気で取り組む自動車メーカーの動きには驚きを感じる。 欧州 […]

従業員の抗原検査を企業に義務付けず、政財が合意

ドイツ政府と経済4団体の代表は9日、従業員に対する抗原検査の実施を企業に強く求めることで合意した。国と州は新型コロナウイルス対策の一環として同検査を企業に義務付ける意向を示していたが、経済界は負担が重すぎるとする批判。企

グリーン水素で独がサウジと協業へ

ドイツ政府は11日、グリーン水素の分野でサウジアラビアと協業することで基本合意した。ドイツは再生エネ中心のエネルギー構成を実現する戦略の一環でグリーン水素を大量に必要としており、その多くを国外から調達する方針。サウジの太

「化石燃料のエンジン車は35年までに禁止」=交通相

ドイツのアンドレアス・ショイアー交通相は日曜版『ヴェルト』紙のインタビューで、「化石燃料を用いるエンジン車を2035年までに止めることは我々の目標でなければならない」と述べ、15年以内の販売禁止に意欲を示した。その一方で

インフレ率が11カ月来の水準まで回復、2月は1.3%

ドイツ連邦統計局が12日発表した2月の消費者物価指数は前年同月比1.3%増となり、インフレ率は昨年3月以来11カ月ぶりの高水準まで回復した。新型コロナ危機対策の一環で昨年7月に引き下げられた付加価値税率が1月から元の水準

卸売物価が2年2カ月ぶりの上げ幅に、2月は2.3%

ドイツ連邦統計局が15日発表した2月の卸売物価指数は前年同月比2.3%増となり、2018年12月以来2年2カ月ぶりの大きな上げ幅を記録した。物価を最も強く押し上げたのは鉱石・金属(半製品を含む)で、15.3%上昇した。鉄

フォルクスワーゲン―欧州の電池セル工場を6カ所に拡大―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は15日、車載電池分野の2030年までの事業計画(ロードマップ)を発表した。電動車の今後の生産拡大を見据えて電池セルの生産能力を大幅に拡大するとともに、電池製造コストを大幅に引き下

アウディ―「エンジンを新規開発せず」=社長―

フォルクスワーゲン(VW)の高級乗用車子会社アウディは新たなエンジンを開発しない意向だ。マルクス・デュースマン社長が16日発行『フランクフルター・アルゲマイネ』紙のインタビューで明らかにした。 内燃機関車は現在、アウディ

BMW―CO2無排出製鉄の米社に出資―

高級乗用車大手の独BMWは12日、二酸化炭素(CO2)を排出しない製鉄技術を持つ米スタートアップ企業ボストン・メタルに出資すると発表した。BMWは製品ライフサイクル全体で排出されるCO2の総量を削減する戦略を打ち出してお

BMW―減益も黒字確保、CO2排出量は平均99グラムに―

高級車大手の独BMWが11日発表した2020年12月期決算の純利益は38億5,700万ユーロとなり、前期を23.2%下回った。コロナ禍で4-6月期に赤字へと転落したことが響いた格好。下半期は業績が改善し、10-12月期の

フォルクスワーゲン―2月販売2割増、中国市場回復で―

自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)が12日発表した2月のグループ新車販売台数は前年同月比19.3%増の65万1,600台と大幅に拡大した。比較対象の2020年2月はコロナ禍に伴う中国市場の大幅縮小が響いて24.6%減

メルク―空間仕切り用の液晶ガラスを市場投入―

化学大手の独メルクは10日、特定の空間を必要に応じて透明にしたり外部から見えなくする液晶ガラス「アイライズi350」を市場投入すると発表した。電子機器以外の分野に液晶の用途を拡大する取り組みの一環。窓ガラスの透過率を自由

DMG Mori―利益が60%以上減少―

DMG森精機の独子会社DMG Moriが9日発表した2020年12月期の営業利益(EBIT)は8,170万ユーロとなり、前期を63%割り込んだ。コロナ禍で工作機械の需要が特に大きく落ち込んでいることが直撃。税引き後利益も

ファルタ―電動車向けを生産へ―

電池大手の独ファルタが電動車向けの電池を生産する。経済誌『ヴィルトシャフツボッヘ』が報じ、同社が追認したもので、広報担当者は本社所在地エルヴァンゲンの工場にパイロット生産ラインを設置し年末から製造を開始することを明らかに

住友電気工業―独社との印送電プロジェクト、商業運転開始―

住友電気工業は16日、独シーメンス・エナジーと共同受注したインドの送電システムが商業運転を開始したと発表した。同国の送電系統の安定と、再生可能エネルギー電力の効率的な利用に寄与するとしている。 両社は2017年、印送電公

ザルツギター―工場でグリーン水素生産へ―

独鉄鋼大手のザルツギターは11日、本社工場で水素製鉄の実現に向けたプロジェクト「ウインドH2」を開始すると発表した。コークスの代わりに再生可能エネルギー電力で生産する「グリーン水素」を用いて銑鉄を製造する技術の確立を目指

BASF―バイオケミカルのACSと戦略協業―

化学大手の独BASFは10日、日本のバイオケミカル企業、アライド・カーボン・ソリューションズ(ACS)との協力関係を戦略協業に発展させると発表した。生分解性界面活性剤・作用物質市場で主導的な立場を強化することが狙い。AC

IDTビオロギカ―J&Jのコロナワクチンを生産―

独製薬会社IDTビオロギカは15日、武田薬品工業から請け負っているデング熱ワクチン生産の施設を米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が開発した新型コロナウイルス用ワクチンの製造に転用すると発表した。武田薬品

ダイムラー

自動車大手のダイムラーが中国でリコール(無料の回収・修理)を実施することが、現地当局の12日の発表で分かった。事故の際に自動通報システムが車両の位置を誤って伝える可能性がある。対象車両数は約260万台。ソフトウエアを再イ

ワッカー・ケミー

化学大手の独ワッカー・ケミーは16日、独バイオ医薬品企業キュアバックが開発中の新型コロナウイルス用ワクチンを受託生産すると発表した。同ワクチンが当局の承認を受けた後、蘭アムステルダム工場で製造する予定。年央から年1億回分

水素分野での日本との協業にドイツが意欲

環境に優しい水素の利用でドイツ企業が日本との協業に関心を示している。同分野で高い技術を持つ両国が協力すればシナジー効果を引き出せるとみているためだ。資源エネルギー庁と独連邦経済エネルギー省が設立した「日独エネルギーパート

欧州の電池セル生産能力、25年までに700万台分に

ドイツのペーター・アルトマイヤー経済相とフランスのブリュノ・ル・メール経済・財務相、欧州連合(EU)欧州委員会のマロシュ・シェフチョビッチ副委員長(エネルギー同盟担当)は経済紙『ハンデルスブラット』への共同寄稿文で、欧州

電機業界受注5カ月連続増、景況感は10カ月連続改善

ドイツ電気電子工業会(ZVEI)が9日発表した独業界の1月の新規受注高は前年同月比を2.3%上回った。増加は5カ月連続。国内受注が0.1%、ユーロ圏(ドイツを除く)が1.8%増加。ユーロ圏外は5.3%増となり、前月の1.

化学業界、今年は5%の売上増を予想

独化学工業会(VCI)は16日、同国化学・製薬業界の売上高が今年は前年比5.0%増となり、拡大に転じるとの予測を発表した。製造業の景気回復が世界的に続いているうえ、ワクチン接種の開始でコロナ禍終焉の期待も高まっているため

建設業売上8年連続増加、住宅需要が追い風に

ドイツ連邦統計局が10日発表した2020年の建設業売上高(暫定値)は前年を4.9%上回った。増加は8年連続。住宅不足を背景に建築が4.8%増加した。土木は2.7%増にとどまった。伸び率が最も大きかったのは解体・整地で11

経歴詐称で解雇できないことも

採用した被用者が経歴を詐称していたことが分かった場合、雇用主は雇用関係がなかったことにすることができる。民法典(BGB)142条1項に、「取り消し可能な法律行為が取り消された場合、法律行為は初めから無効であったとみなされ

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